ポガチャルが「バイクチェンジ」?第20ステージ個人TTについて
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昨夜の第15ステージで最後の勝負の舞台となったのは超級山岳のコロンビエール峠(Col de la Colombière)。「コロンビア」っぽい名前である。
コロンビア人選手を祝福するような峠となると思われたが、現実はその峠でコロンビア人たちが軒並みクラック(Crack:失速)。コロンビエールはスロベニアンコンビに微笑んだ。今後、再びツールに登場すればコロンビア人にとっては呪われた場所になるかもしれない。そんな妄想も捗るステージだった。
そんなステージを制したのは、チームUAEのタデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)。最後の登りスプリントで僅差でログリッチを制した。
🥇 Pogačar does it again! Re-live the final moments of @TamauPogi ’s second stage win at the #TDF2020.#UAETeamEmirates #RideTogether pic.twitter.com/BapdIzDjcz
— @UAE-TeamEmirates (@TeamUAEAbuDhabi) September 13, 2020
そんなポガチャルのコメントを紹介。
ポガチャルは第20ステージの個人TTで「バイクチェンジ」を行う?
“Jumbo-Visma set the pace really high and it made it really difficult, from my point of view it was not sensible to attack.”
訳「ユンボ・ビズマがかなりの高速で集団を引いてたから、そんな状態でアタックするのは相当難しかった。個人的には、そこでアタックをしかけるのは賢くないなと思ってた」
そこで、ポガチャルは集団内であえて耐える作戦に出た。息を殺して最後のチャンスを待つ。そうスプリントで勝利を掴む一瞬を見逃さないために。
“I think everyone expected a little bit more from [Ineos],”
訳「誰もがイネオスからもうちょっとタイムを奪えると考えてたと思う」
“But Jumbo-Visma set the pace high from the beginning with the three really hard climbs, nobody stood a chance.
訳「でもユンボが今日の山岳の3つ全てで高速で牽引してたから、誰もチャンスはなかったね」
そして、ログリッチが現状で最強であることは認めつつ、そんなログリッチもそして自分自身もベルナルと同じようにいつかクラック(失速)することを予想している。それを念頭に入れながら、レースを戦っていると述べる。曰く、「まだ誰にもチャンスがある」と。
そして今年は最終日の前日、第20ステージが最後の雌雄を決する個人タイムトライアルである。そのコースは次のように、最後が登りとなっている。
最後の登りは、距離5.9㎞、平均勾配8.5%。だいたい高度にして500mを登ることになる。さすがにそれなりに距離と勾配があるため通常のタイムトライアルバイクでは走りにくいと予想される。
そのステージにつちて、ポガチャルは次のように語る。
“Now it will be a little bit different after three weeks of racing but I like the course, there’s a chance for a bike change, I’m really looking forward to it.”
訳「ツールが終わればまたちょっと印象が変わるだろうけど、そのタイムトライアルコースは好み。バイクチェンジの可能性はあるね。本当に第20ステージが楽しみ」
おそらく、ポガチャルはTTバイクから軽量なヒルクライムバイクへ乗り換えるのであろう。そしてそれは他の総合エースたちも同じかもしれない。特にTTが強力なログリッチがどうするのか見ものである。
2017年ベルゲンでの世界選手権TTのコースも似たようなプロファイルでしたね。
あの時はバイク交換しなかったデュムラン優勝、バイク交換したログリッチは2位でしたが、概ね交換しないほうが速かった。
そのときと比べて今回は2.5km長くて(3.4km→5.9km)平均勾配が0.6%緩い(9.1%→8.5%)のでその辺の判断がどうでるか楽しみですね。
いま第17ステージの解説で栗村さんが「交換したほうが速いようだ」とおっしゃってましたが、確かベルゲンのときも事前にはそのように言われていたきがします^ ^;
たしかにブタもそのときの世界選ITTを思い出してたブヒね。そうかあのときはデュムラン(大)はバイク交換なしだったのブヒね。
グランツール中の個人TTは一発勝負の世界選とは違い、これまでの蓄積された疲労度などの要素も絡んでくるので面倒ブヒね。
たとえばノーマルバイクで時速50km出すときの労力と、TTバイクで時速50km出すときの労力は違うはずなので、コース前半でTTバイクによってある意味体力を温存とかいう作戦もありなのかも??
いよいよ大詰めが近づいてきましたね。
第20ステージのTTで決するんだと思いますが、さて今日18ステージ終わった段階でログリッチとポガちゃん57秒差。う〜〜〜ん…
今年のスロベニア選手権、TTはログリッチを抑えてポガちゃんがチャンピオンになったんだけど差は僅かに9秒。う〜〜〜ん…
今日の第18ステージは無事に(?)終わったブヒね。明日もたぶんスロベニアンコンビには何もなさそうなので、まぁログリッチが順当にパリで・・・という感じになりそうブヒね。