クリス・フルームが抗議行動でスタートが遅延。ブエルタ第11ステージ
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昨夜の第11ステージはそのスタートが遅れた。原因は、プロトンの選手らがちょっとした抗議行動を起こしたからである。そしてそれを主導したのは、イネオスのクリス・フルーム(Chris Froome)である。
情報源:Chris Froome leads protest delaying start of Vuelta a España stage 11
抗議の理由
抗議の理由は、第10ステージで「3秒ルール」がUCI&主催者側のミスにより適用されなかったからである。
3秒ルール
3秒ルールとは、平坦ステージでゴールフィニッシュしたときに前の選手から3秒以内でゴールしたならば同タイムとして扱うというルールである。
つまり3秒よりも差がつけばタイムロスをくらってしまうわけであるが、3秒以内ならば総合エースはライバルたちに差をつけられることはない。
これは平坦ステージにおけるゴール前スプリントをより安全するために何年か前から導入されているものである。
前の選手から3秒以内なら差がつかないという余裕により、スプリンターとは関係のない総合系チームがゴール前スプリント戦争に参加しなくなる。つまり、ゴール前の混雑・混沌を減らすことで危険性が少なくなるのである。
そのルールが、平坦ステージ扱いだった第10ステージで適用されなかった。UCI&主催者側のミスである。
不適用の結果、マイヨ・ロホの移動
そのミスの結果が、マイヨ・ロホの移動である。
第10ステージの最後の登りスプリントでプリモシュ・ログリッチが勝利。その後にリカルド・カラパスが3秒以内でゴール。
だがカラパスはログリッチから3秒以内でゴールしたのに、大会公式記録としてプラス3秒の差がつけられてしまったのである。
このタイム差により、ログリッチにマイヨ・ロホが移動した。
フルームらの抗議
そして第11ステージが始まったときに、フルームはプロトンの先頭でバイクを降り、主催者側と話し合った。何を話したのかは不明だが、抗議行動の理由などを説明したのであろう。
— Cycling out of context (@OutOfCycling) October 31, 2020
Finalmente, tras el breve reclamo, los ciclistas se encuentran en marcha. pic.twitter.com/hEGnJh154X
— CiclismoInternacional (@CiclismoInter) October 31, 2020
これがスタート直後のシーンである。コフィディスの選手がそれを知らずに1人飛び出したが、誰もこないので、
「え?なんで?」
となって、後ろを振り返っているシーンである。
(‘A`)レース前に教えてあげといて・・・
なおこの抗議にはライバルのユンボ・ヴィズマの選手らも賛同したとのこと。
— Cycling out of context (@OutOfCycling) October 31, 2020
ルールの運用はしっかりやってほしいものです。
抗議に関してはモビ☆スタも「よく知らね☆」的なことを言ってたらしいです。
我が道を行くモビ☆スタ、そのままの君でいてほしい…
なんか途中まではモビ☆スタのメンツもフルームの話を聞いていたよう。
でも途中で飽きて()、「よく知らね☆」となったもよう。
さすがスペイン。やはりラテン系はこうじゃなきゃ。
フルームは、もし3秒ルールが適用されてジャージがイネオスの物になるなら、
今日のレースはイネオスがコントロールすることになるし、
されないならユンボコントロールのレースになる。
ジャージが変わればレース全体が変わるんだと説明してていました。
なるほど、たしかにプロトンのコントロールを考えればその懸念はもっともブヒね。
しかも結果次第ではずっと何日もコントロールし続けることもあるわけで。そうなるとチームの疲弊度も上がるわけで。
追加情報のコメントあざっす!