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昨夜のロンド・ファン・フランデレンを前にして、Deceuninck-QuickStepがロンドでは、スペシャライズドのクリンチャータイヤTurbo Cotton Hellを使う予定との記事を書いた。下の記事がそれだ。
そして実際に優勝したのはDeceuninck-QuickStepのカスパー・アスグリーン。書いたとおりクリンチャータイヤがクラシックの王様を制してしまった。なおホイールはRovalのRapide CLX、チューブはラテックスチューブ(ブランドは不明)。このインスタの画像がそれである。
クリンチャータイヤが「ロードレースで勝利」すること自体は、実は過去にも何度かある。昨年のツール・ド・フランスではDeceuninck-QuickStepのジュリアン・アラフィリップが通常版のTurbo Cottonでステージ優勝している。
また2016年の世界選手権個人タイムトライアルでは、トニー・マルティンがクリンチャータイヤを使い世界王者に輝いている。下の過去記事を読んで思い出して欲しい。
さらに過去にさかのぼると、1992年のツール・ド・フランスでクラウディオ・キアプッチ(Claudio Chiappucci)が、その第13ステージで、ミシュランのクリンチャータイヤ(Michellin Hi-Lite)を使ってステージ優勝。
1993年のツールでも、ミゲル・インデュライン(Miguel Indurain)が同クリンチャータイヤでタイムトライアルステージで勝利。もっとさかのぼると89年のツールではローラン・フィニョン(Laurent Fignon)もクリンチャータイヤでステージ優勝を重ねていたらしい。(情報源:THE TOUR OF FLANDERS WAS WON ON TUBED CLINCHERS)
ただ、おそらくロンド・ファン・フランデレンでの優勝は今回は初めてなのではないか。どうだろう。
スペシャライズドの今後の方針や、ロードレースのプロトン内部での技術が今後どうなるかはわからないが、少なくとも現状では、クリンチャータイヤが結果を出してしまっているわけで、スペシャライズドのRovalのホイール製品群も考えると同社は完全にチューブラーは捨て去るつもりなのだろう。
ただ、スペシャライズドがチューブレスとクリンチャーのどちらに注力するのかはまだわからない。スペシャライズドとしても迷っているのかもしれないし、2つともに注力するのかもしれない。
Rovalの最新ホイールRapide CLXとAlpinist CLXがともにクリンチャー専用だというのを考えると、スペシャライズドとしてはひょっとしたら、広めようとしているチューブレスすら捨て去ろうとしているのかもしれない。
もしくは舗装路しか走らないロードバイクはクリンチャーのみ、グラベルやMTBはチューブレス。こう完全に区分する方針という可能性もあり得る。
今回のクリンチャーのロンド制覇をうけて、業界の雄スペシャライズドはどのように動くのか。スペシャライズドの顧客だけでなく、他のブランドのユーザーにもその影響が及ぶかもしれない。
まぁ歴史は繰り返すと言うから、どうせ20年ぐらいしたらまたチューブラーが復権する可能性もあるわけだが。
(´・ω・`)知らんけど。