最近ロードバイクは値上がりしているのか?
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少し前にBMCの2022年モデルについて、次のようなツイートをした。
新発表のBMC 2022年モデルは大幅値上がりやね。
— ワイアードの豚 (@piginwired) April 13, 2021
Teammachine SLR01 MOD フレームセットは、
2021→¥638,000
2022→¥737,000(V1)
10万円アップ
2022モデルはいちおうフレーム名に「V1」という進化したっぽい名前ついてるけど、10万円アップの効果があるのかは不明。
そして最近の値上げについてはこのブログでも、
という記事を書いてきた。
それでは本当に最近のバイクは昔よりも高くなっているのであろうか?
情報源:Are bikes really more expensive now? 2009 vs. 2021 prices and value compared
2009年と2021年の比較
今回の情報源記事では、次の2つを比べた価格データが紹介されている。
- 2009年モデルのSpecialized S-Works Tarmac SL2 デュラエース(7900)完成車
- 2021年モデルのSpecialized S-Works Tarmac SL7 デュラエース Di2完成車
2つの年代の貨幣価値・物価を比べる場合に重要なのは、「インフレ率」を考慮することだ。戦前の100円と現代の100円は価値が違うのは当たり前。
そこでインフレ率を考慮した上で、次のような比較表が掲載されている。
Country | 2009 Specialized S-Works Tarmac SL2 Dura-Ace 7900 | 2009 price adjusted for inflation to 2021 money(インフレ率で調整した後の価格) | 2021 Specialized S-Works Tarmac SL7 Dura Ace Di2 | % change after inflation adjustment (インフレ率を調整した後の価格の変化の%) |
---|---|---|---|---|
US | $8,500 | $10,536 | $13,000 | +23(%) |
UK | £5,382 | £7,588 | £11,500 | +51(%) |
これを見ると、US市場では23%の上昇、UK市場では51%の上昇となっている。
だが、これはかなり乱暴なデータなのでぶっちゃけ意味がない。なのであくまでただの与太話といった程度に考えてほしい。そもそも機械式(非電動)だった7900デュラエースと電動デュラエースとで価格が全く異なる。
そのコンポの価格差がまず上のデータには入っていない。
そしてホイールが違う。現代のSpecializedには同社のホイールブランドRoval(もともとはフランス資本のブランド)だが、2009年ごろはZippなどの他社ブランドのホイールだった。
よっていろいろな点で異なるため、たとえインフレ率を考慮したところで直接比べてもロクなことにならないわけだが、少なくとも最上位モデルの価格の上限が上昇しているとは言えるのではないだろうか。
言い換えれば、かつては市販車の最上位モデルでは120万円あたりが上限だったものの、今では最上位モデルの上限が150万ぐらいに上がっているという感じだろうか。そのうち最上位モデルならば200万ぐらいが普通になるのか??
10年~20年前と比べてみんなはどう感じているだろう。