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シクロクロスの現世界王者にして、ロードレースでも化け物っぷりを遺憾なく発揮するマチュー・ファン・デル・プールだが、新しい分野への挑戦をしようと考えているようだ。それは、グラベルロードレース。
そのことはGCNがマチュー本人にインタビューした結果明らかになった。その取材動画が下のものだ。
これの4:00あたりから見てほしい。そこでは次のような会話がなされている。
GCN「Are you considering racing Gravel World Championships?(グラベル世界選手権の出場を考えとるん?)」
マチュー「Yes(せやね)」
GCN「Will you win it?(勝てるん?)」
マチュー「I don’t know.I’ve never done a gravel race so (それはわからへん。グラベルレースってそんなにやったことないからね)」
近年盛り上がるグラベルロード界に関してUCIが今年の9月に発表したのは、グラベルロードレースのワールドシリーズとその世界選手権を来年に開催すること。どうやらそれに参戦することをマチューは考えているようだ。
マチューはロードレース、シクロクロス、MTBとこれまで参戦し続けてきたが、来年にはこれにグラベルも入るようだ。実力と実績からすればおそらくグラベルでも無類の強さを発揮するであろうことは想像に難くないが、心配なことが1つある。
それは密なスケジュールによる疲労や小さな故障の蓄積が、大きなダメージを残すことだ。まさに今年の東京五輪後の療養と休養はそれが原因だった。今はすでに全快のようだが、だからといって来年も無理を続けていいわけではないだろう。
今後も長く現役を続けて活躍できるよう無理をしなくていいような年間スケジュールにしてもらいたい。アルペシン・フェニックスには新しいイタリアンスプリンターとしてヤコブ・マレツコ(Jakub Mareczko)も加入したので、マチューが休める日も増える?