ワールドツアーチームのワクチン接種率は?グレッグ・ファン・アーヴェルマート「ジョコビッチとは違う」
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新型コロナウィルスのオミクロン株の脅威の指数関数的・爆発的増加にともない、UCIも厳戒態勢へ。今後のレースでもUCIは厳しい対策を実施するもよう。
UCIはオミクロンに備えて対策をより厳重に。UCI版ヘルス・パスも導入か?
情報源:UCI recommends strict measures in third season of COVID-19 pandemic
UCIはこれまでのルールをアップデートし、感染者数が高どまりしている間はその新ルールを適用する方針のようだ。
UCI開催のレースでは、その新しいUCIによるルールと現地政府・自治体によるルールとを比べて、より厳しいルールが適用されるもよう。
これはすなわち、フランスでのレースならばフランス政府のルールが適用されることを意味する。フランスはワクチン接種を義務化するための法案を可決している。これは昨日も紹介した。
関連過去記事:ロードレースもワクチン接種が義務化・強制化か?テニスのジョコビッチのようなこともあり得る?
そしてUCIとしてはUCI版「 ヘルス・パス(Health Pass)」のようなものを展開するもよう。これはワクチン接種率が低いチームに対して、全員それを打つよう促すもの。
基本的にはヘルス・パスがレース出場の条件となるのだろう。普通はヨーロッパ当局に認証されたワクチン接種を受けてパスがもらえるが、PCR検査でコロナ感染が明らかになってから一週間後でももらえるようだ。
ただそれは一切の例外なくワクチン接種を求めるものではなく、一定の例外が許容されているようだ。
たとえば、レースの48時間以内のPCRテストで陰性で、かつその陰性状態が10日間続いたという証明があればワクチン接種がなくともパスは与えられるもよう。
なおUCIのそのルールに従わない場合は1000~1万スイスフラン(約12万5千円~125万円)の罰金となるらしい。
ワールドツアーチームなどのワクチン接種率
そしてUCI発表によると、昨年12月の段階で選手らのワクチン接種率は、
- 女子ワールドツアーチームでは97%
- 男子ProTeamは86%
- 男子ワールドツアーチームは79%
男子ワールドツアーの選手らの接種率が一番低い。理由は不明。
記事によるとすでにユンボ・ヴィズマはフランスの厳格なルールにも対応できる状態に、クイックステップはここ数ヶ月の間に2回めのワクチンを全ての選手・スタッフに打たせており、クラシック戦線が終わるまではブースター接種はしないようだ。
グレッグ・ファン・アーベルマート「ジョコビッチと自分は異なる」
ベルギー人選手でAG2R所属のグレッグ・ファン・アーベルマートもクラシック戦線が終わる(リエージュ終了)まではブースター接種をしない予定。ただ、「テニスのジョコビッチと自分は違う」という説明。というのも、ワクチンを打たない方針ではなく、あくまでそのタイミングを遅らせるだけだからだ。
アーベルマートは昨年5月に2回目のワクチン接種を完了していたのだが、どうもツール・ド・フランスでもグルペットに入るのにすら困難を感じるほど体の動きが悪かったようだ。
ワクチンがその直接的原因であるとの証拠はないし、ワクチン接種後にハードなトレーニングやレースをしていたことも関係したのかもしれない。だがそういった経験から新しい追加接種には少し慎重になっているのだろう。なので、まずはシーズン前半の目標レースが終わるまでは打たない方針ということだろう。