アンテルマルシェがクィンティン・ヘルマンスを手放す?契約延長の障害とは?
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今年のクラシック戦線においてベルギーのワールドツアーチームのアンテルマルシェ(Intermarché-Wanty-Gobert Matériaux)は、シュヘルデプライス(Scheldeprijs)でアレクサンダー・クリストフ(Alexander Kristoff)が、そしてヘント~ウェヴェルヘム(Gent-Wevelgem)ではビニアム・ギルマイ(Biniam Girmay Hail)が歴史的な勝利を飾った。
それ以外でもUCIポイントを順調に稼いできており、今年の現時点までのワールドチームランキングでは7位となっている。
そして先日のモニュメントのリエージュでもクィンティン・ヘルマンス(Quinten Hermans)が少数集団での2位争いのゴール前スプリントで、ワウト・ファン・アールト(Wout van Aert)を下して2位を獲得。
さらに現在開催中のロマンディでもヘルマンスは第1ステージ、第2ステージと上位フィニッシュをしておりチームのポイントに獲得に貢献している。
だがしかし、そんなヘルマンスの活躍はチームにとっては頭痛の種となりつつあるらしい。一体どういうことなのか?
ヘルマンスの契約延長の障害とは?
情報源:INTERMARCHÉ-WANTY-GOBERT WIL AFLOPEND CONTRACT QUINTEN HERMANS VERLENGEN
この記事によると、ヘルマンスとアンテルマルシェとの契約は今年いっぱいまでで、すでに来年度以降の契約延長について交渉が始まっているようだが、難しい状況になっているらしい。
どういうことなのかといえば、クイックステップでおなじみの金欠だ。
選手が活躍するのは嬉しいことだが、逆にそれは選手の市場価値、つまり年俸の増額につながる。そうするとイネオスやUAEのような潤沢な資金力を誇るチーム以外は金欠に陥る。
その選手の契約を維持したくても、それができない。まさに今ヘルマンスとチームとの交渉はそんな状況にあるようだ。
特にビニアム・ギルマイの歴史を変えた勝利により、ギルマイの給料が3倍になる可能性があり、それが他選手の契約に回すお金を減らす1つの要因になっているのかもしれない。
そしてそんなヘルマンスを同じベルギーチームのクイックステップとアルペシン・フェニックスが狙っている可能性もあるようだ。
一番良いのはアンテルマルシェに大きなスポンサーが新たに加わることだろう。そうすれば予算も増えて契約の維持・獲得がやりやすくなる。だがそれがなかなか難しいのはみんなの考える通り。
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