なぜファン・バールレはユンボ・ヴィズマへ移籍するのか?本人が語るその理由とは?
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8月にユンボ・ヴィズマへの移籍が発表されたイネオスのディラン・ファン・バールレ(Dylan van Baarle)。今年のパリ~ルーベの覇者だ。
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イネオスからは残留オファーを、そしてUAEからも移籍のオファーを受けていたが、それらを蹴ってユンボへの移籍を決めた。最終的に選ばなかったどちらのオファーも魅力的だったはずだが、ユンボ移籍の判断の背景には一体何があったのか?
情報源:Dylan van Baarle turned down Ineos, UAE to join Jumbo-Visma
ユンボ移籍を決めた理由とは?
ディラン・ファン・バールレ自身は30歳のオランダ人なので、オランダチームであるユンボを選ぶのも当然といえば当然とも思われるが、そこはプロ選手なので、なにも母国のチームという理由だけで選んだりはしないだろう。やはりこれからも自分が強くなれるのかを最も重要視するはず。
今回彼はオランダメディアHelden上で、ユンボを選んだ理由を語っている。
彼はそのインタビューで、上述のようにオランダチームであることも魅力的だったと話す。
だが、ただオランダチームというだけでなく、彼が旧ラボバンク(Rabobank)育成チームで走っていたときにトレーナーをしていた人物Mathieu Heijboerが今もユンボ・ヴィズマでトレーナーをしていることも移籍の要因となったと話す。
ファン・バールレはそのトレーナーことを信頼しているようで、これからユンボで同トレーナーといっしょに強くなっていくことが楽しみだと語る。
クラシックではワウト・ファン・アールトとチーム内で衝突しないのか?
ユンボ・ヴィズマにはクラシックで絶対的エースである万能の怪物ワウト・ファン・アールト(Wout van Aert)がいるわけで、クラシックで勝利を狙うディラン・ファン・バールレとは役割がかぶり、チーム内で衝突があるのではないかと懸念される。
しかし、ファン・バールレはそのような心配をしていない。曰く、「ワウトは1人だけで戦っているのではない」、「モニュメントなどでは強い選手を多く揃えるのが重要だ」。
このように作戦の幅を広げていろんなタイプの勝ち方ができるチームであること、その勝利に自分が貢献することが大切だと考えているようだ。そして彼自身の強みについては、「自分はスプリント力が弱いが、逆に別の勝ち方を知っているということが強みなんだ」と話す。