2人のアメリカ人がロンド初出場でトップ10!モビスターのヨルゲンソンとEFのポーレスのコメント
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昨夜の2023ロンド・ファン・フランデレンにおいて、ポガチャル伝説がまた1つ新たに加わることとなったわけだが、そんなロンドに初めて出場した選手の中に、チームEFのニールソン・ポーレス(Neilson Powless)とモビスターのマッテオ・ヨルゲンソン(Matteo Jorgenson)がいる。それぞれ5位と9位という結果で初ロンドにしては大成功と言える成績だ。
どちらもアメリカ人だが、そんな二人のアメリカ人のロンドデビューのコメントを紹介する。
ニールソン・ポーレス「落車も2回、サイコンも失くし、レース無線だけを頼りにしていた」
情報源:Neilson Powless continues rocketing rise with fifth at Tour of Flanders: ‘It’s hard to believe’
Neilson Powless is ready to take on one of cycling’s most iconic races and his LAB71 SuperSix EVO is the perfect bike for the job. It’s their lightest weight, most advanced carbon construction sculpted for the most aerodynamic efficiency. He’s looking for a fight on the cobbles… pic.twitter.com/tKJOZIFyNA
— EF Pro Cycling (@EFprocycling) April 1, 2023
EFのニールソン・ポーレスが言うには、2度の落車、サイコンの紛失という憂き目にあっていたらしい。結果、自分が今どのへんで、次の登りがどんなものかもわからない、迷子のような状況になっていた時間帯があったようだ。その時間帯はレース無線だけが頼りだったもよう。
Neilson 💕🚀
— EF Pro Cycling (@EFprocycling) April 2, 2023
An incredible ride by Neilson to take 5th in his first time at de Ronde. And an amazing job by the whole team in pink. pic.twitter.com/TAS3Atu8sp
ポガチャルたちが後方から追いつき、最後のオウデ・クワレモントでポガチャルが攻撃をしかたときにはついていこうとしたが無理でポジションを下げたものの、それでも最後まで死力をつくし5位でフィニッシュ。
初ロンドの感想としては、
“It’s hard to believe. I think I need to go and look at the results just to make sure because I never thought I’d be fighting for top-5 in the Tour of Flanders,”
訳「信じられへん結果やね。自分の順位がホンマかどうか確かめにいきたいわ。まさかロンドでトップ5の争いをするなて思ってなかったからね」
そして、「疲れたけどとても満足していて誇りに感じる」とも語る。
ヨルゲンソン「パーテルベルクがあと10m長かったらヤバかった」
情報源:Jorgenson: Classics take character and make you a better bike racer
もう一人のアメリカ人で今シーズンのクラシックでモビスターを目立たせているのがマッテオ・ヨルゲンソンだ。石畳クラシックでは毎年影の薄い存在のモビスターだが、今年は一味ちがう。そんな今年のクラシック戦線でのモビスターを象徴する選手だ。先日にE3でも4位。
レース後にヨルゲンソンはこう語る。
“To be honest, I had literally nothing left. Anytime I passed threshold I’d feel my legs full up with lactate. So I’m happy with ninth.”
訳「ぶっちゃけ文字通りもう空っぽや。閾値を超えるたびに脚は乳酸でパンパンやった。だから9位という結果にはハッピー」
そして最後のパーテルベルク(Paterberg)があと10メートル長ければ耐えられずに落ちていただろうと話し、本当に最後は限界ギリギリで走っていたことを告白する。
初めてのロンド・ファン・フランデレンだったが、今年のロンドは最初の2時間の平均速度が50km近いという超高速レースだった。
ヨルゲンソンは、「今年は最初から最後までヤバかった。のんびり走れたのは5分だけ。それ以外全部カオス」とプロトンの様子を語った。
彼が反省するのは、残り100kmぐらいで形成された危険な追走集団に入れなかったこと。メイン集団前方にいなかったせいでその動きに反応できなかった。そのせいでメイン集団後方から前方へ上がるのに無駄な脚を使うことになった。こうした点でもロンドで学ぶべきことがあった。
肉体の限界まで走りきったロンドを終えて、今シーズンのクラシック戦線を振り返り、ヨルゲンソンは「クラシックは自分を選手として成長させてくれる。それらのレースで成功するにはたくさんの能力が必要やからね。来年も絶対にまたクラシクを走りたいね」と述べ、自分の選手特性とクラシックへの適性に自信を深めたようだ。