ピナレロを世界最大級の資源商社Glencoreの前CEOが買収か?チームQ36.5のバイクがピナレロへ?
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イネオスが使うチームバイクを供給するイタリアンブランドのピナレロ(Pinarello)は、2016年にあのファッション業界の巨大グループ、ルイ・ヴィトングループ(LVMH)に所属している。ピナレロが同グループに買収されたことが世界的にニュースとなったのは2016年。当時このブログでは次の記事を書いてそのニュースを紹介してきた。
【ファッ!?】ルイ・ヴィトンがピナレロを買収してロードバイク&スポーツビジネスに参入か?
ピナレロが公式に、ルイ・ヴィトン(LVMH)による買収交渉を認める
【Pinarello&Louis Vuitton続報】ピナレロがルイ・ヴィトンに過半数の株式の譲渡を完了。買収は順調に進行中。
だが、今年になってピナレロの創業者ファミリーはヴィトングループからピナレロの株を買い戻したいとの考えを口にしてきた。次の過去記事をまた見てほしい。
ピナレロがルイ・ヴィトンから離脱か。ファウスト・ピナレロ「ピナレロ株を買い戻したい」
だがここで新しい動きが見えてきた。ヴィンツェンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali)が関与するProTeamのQ35.6の創設に出資している大富豪アイバン・グラゼンバーグが、ピナレロの新しいオーナーとなるかもしれないという報道がでてきた。
情報源:PINARELLO, A GLASENBERG LE BICI DI LUSSO. CHI È IL MILIARDARIO CON LA PASSIONE DEL TRIATHLON
Billionaire Ivan Glasenberg is nearing a deal to buy storied Italian bicycle maker Pinarello, sources say https://t.co/Z3XBcVvikx
— Bloomberg (@business) June 8, 2023
このアイバン・グラゼンバーグという人物は南アフリカ出身で、世界最大級の資源商社グレンコア(Glencore)社の前CEO(最高経営責任者)。そして総資産1200億円とも言われる大富豪である。そして上述のようにQ36.5の創設に資金を提供している。次の過去記事を読んでもらいたい。
この人物が渦中のピナレロ社を訪れた。その公式的な目的はピナレロのTTバイク Bolideを購入すること。
(‘A`)「怪しい」
仮に裏の目的がピナレロの株式取得・経営権取得だったとした場合、アイバン・グラゼンバーグが関わっているチームQ36.5のチームバイクがスコット(Scott)からピナレロに変わる可能性は高いと思われる。
イタリアンレジェンドのヴィンツェンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali)が関与するイタリアンチームがQ36.5。そのチームにイタリアンブランドのピナレロが加わってもなんの不思議もない。そして今現在イタリアにはワールドチーム(ワールドツアーチーム)が存在しない。Q36.5がピナレロを使ってワールドチームへ昇格すれば大きな話題となるだろう。
さらにイタリアンテイストにこだわるならば、その場合にピナレロに使われるコンポは当然にカンパニョーロ(そしてワイヤレスのスーパーレコードだ)となるはず。タイヤもイタリアンブランドでヴィットリアかピレリか?
さて、ピナレロの株式・経営権の行方は?