UCIがチーム無線禁止をテストするレースが明らかに。8/1からはイエローカード導入
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今年のツール・ド・フランス前にUCIは新しいUCIルールの導入予定を明らかにしていた。それを紹介したのが記事が「UCIがルール変更!イエローカード導入、無線の使用制限、3kmルール修正、タイム計測方法変更!」だ。
このうち開催中のツール・ド・フランスでも3kmルールの修正などは試験的に導入されている。一方でチーム無線の使用禁止、イエローカード導入はツールではまだ導入されていない。しかしUCIは8/1からイエロカード導入が始まり、そして8月の一部のレースからチーム無線禁止が試験的に導入する。
チーム無線禁止をテストするレース
このうちまずチーム無線(あるいはイヤフォン)の禁止は、
- 8/12から始まるツール・ド・ポローニュ(Tour de Pologne)の3つのステージ
- 8/5から始まるブエルタ・ア・ブルゴス(Vuelta a Burgos)
で試験的に導入されるとのこと。
UCIは今から15年前の2009年に、2010年からチーム無線を段階的に禁止されていくことをUCIの理事会で決定し、実際にそれまで使えていたレースで禁止するなどを「ちょこっとだけ」テストしたこともあった。だがこれまでは結局「あの決定とテストはなんか意味あったんか」という結果でしかなかった。
しかし、選手のレースでの安全向上というものが昨今の喫緊の課題となっていることから、今回のテスト導入はこれまでより本格的に、UCIとしてもより本気度の高いものになりそうな気がする。今後テスト対象のレースは増えていくだろう。
イエローカード制度について
イエローカード制度も今年度においては当初は男女双方のワールドツアーだけが対象となっていたが、それをワールドツアー以外のレースでも導入していくようだ。具体的には、オリンピックのロードレース、世界選手権ロードレース(男女エリートとU23)、UCI ProSeries(プロシリーズ、男女エリート)、そしてコンチネンタル選手権(男女エリートとU23)へと適用レースが拡張される。
イエローカードの枚数とその制裁の関係については下の画像を見て欲しい。
イエローカードをもらったとしても今年中はあくまで仮実施のため制裁は課されない。しかし2025年1月1日からは正式に制度がスタート。2025年からは上画像のように枚数に応じた制裁が課されることになる。