レビュー

Rapha









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今日の2025ジロ・デ・イタリア第11ステージのコースプレビューと優勝予想
今日の第11ステージはレース全体の難易度としては☆5つ中の☆3つ。1日の獲得標高は3850mと特別異常なわけではない。そして本格山岳ステージではなく丘陵ステージという位置づけになっている。
しかし昨日の2025ジロ・デ・イタリア第10ステージ終了後にプリモシュ・ログリッチが「明日のSan Pellegrinoの登りは警戒すべき」と言っていたその1級山岳が登場する。

このように中盤にドドーンと1級山岳、そして最後に2級山岳が連続というレイアウトだ。
その1級山岳Alpe San Pellegrinoは距離13.7km、平均勾配8.8%。なんと登りの入口から4kmの間ずっと平均9.5%という厳しさ。ここを最速で入って先頭付近でペースを刻まないとこの日はここで終わってしまうだろう。そのSan Pellegrinoのデータがこちら。

ゴール前こそ少し斜度が緩み平均5.3%になるものの、その手前は平均12%以上の区間で、さらに最大斜度19%も待ち構える。
🐷「アホちゃうか」
ステージ中盤でしかないといえどもこれをクリアすると40kmにわたる長い下りで、不注意だと落車の危険がある。また登りで遅れてしまうといくら長い下りといえども(長い下りだからこそ?)なかなか集団復帰は難しいのではないか。平坦のほうがチームの隊列を使って戻りやすいだろう。もちろん遅れの程度によるが。
この長いダウンヒルを終えるとフィニッシュまで残り50km。そして2級山岳の登りが始まる。2つの連続する2級山岳はわりと斜度・距離ともに普通で特にどうこうはない。一応斜度10%区間もあるがそれぞれ一瞬だけだ。
そして興味ぶかいのがフィニッシュ手前だ。このように再び登りとなっている。

この手前の2級山岳で飛び出した選手が独走のままフィニッシュするのか、それとも少数の集団で最後の登りスプリントになるのか。どちらにしろ今日はかなり熱いステージとなりそうだ。
1級の登り、長い下り、その後もアップダウン。こうしたステージに強いといえば・・・トム・ピドコック!
だが今大会は、①これまでのところ調子があがりきっていないような様子であったこと((実際、大会中に今シーズン最悪のコンディションになったことがあったと話す))、②第9ステージのグラベル区間での落車という運の無さを見ると、③さらにいえば、まだ総合成績ではトップから3分41秒遅れにすぎないので大逃げを許してもらえる状況ではないこと、これら①~③を考慮すると圧倒的優勝候補とは考えにくいのではないか。
しかしピドコックは、第9ステージではトラブルで4回もチームカーを待つハメになったもののそれでも調子はとても良かったと話すし、昨日の第10ステージも同じく調子は良かったと語る。
その言葉を信じたい。
そして展開とすれば、1級山岳で遅れるも長い下りをキレッキレッで下って先頭に追いつき、最後のニ級山岳でアタック。総合勢は「少しならいいだろ」と考えて彼の攻撃を容認。先行する逃げも追い越して勝利。こういう都合のいい流れを期待したい。
というわけでトム・ピドコックで。まぁ結局は総合系チームが1級山岳でどう動くか次第だが。