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2025ジロ山岳賞のロレンツォ・フォルトゥナートが、今年のブエルタでも山岳賞を狙う
ProteamだったEOLO-Kometa(現Team Polti VisitMalta)で頭角を現し、昨年からワールドチームのXDS Astanaで走るイタリア人で29歳のクライマーのロレンツォ・フォルトゥナート(Lorenzo Fortunato)。
今年のジロ・デ・イタリアでは身長170cmと小柄ながらも連日逃げに乗って山岳賞を稼ぎ、安定した強さを見せて見事に山岳賞を獲得した。なお同賞2位はチームメイトのクリスティアン・スカローニ(Christian Scaroni)でXDS Astanaの狙いが完全にハマった形となった。
そんなフォルトゥナートだが、今年のブエルタでも山岳賞を狙うと明らかにした。
フォルトゥナートはジロでの山岳賞という今シーズンの大目標を達成したわけだが、それで彼の1年が終わるわけではない。シーズン後半に向けた意気込みを次のように話す。
Later in the season, I’m also going to do La Vuelta, maybe I’ll also aim for the mountains jersey, we’ll see. But for now, I’m going to enjoy myself, before going to the Tour de Suisse
訳「シーズン後半やけど、ブエルタにも出るつもりだ。そこでも山岳賞を狙いたいけど、まだ最終決定ではない感じ。でもひとまず今は休息を楽しんで、それからツール・ド・スイスやね」
このようにフォルトゥナートはジロ+ブエルタという意味でのダブルで山岳賞を狙う予定だ。
そして来年度については、プロになるときからの目標だったグランツールでの総合争いへのチャレンジに本格的に取り組むのが目標だと話す。
仮にXDS Astanaが来年のグランツールでこの通りに彼を総合エースとして据えるならば、やはりグランツール表彰台のためにさらなる補強が必要となるだろう。
というのも今年の補強は今年の最大目標である降格回避というために最適化・合理化された補強だったわけで、それはグランツールや大きなレース以外のレースでポイントを大量に稼ぐという生存戦略に基づいたものだった。
関連記事:XDS アスタナの生存戦略とは?昨年までとの戦略・方針の違いが今年の好スタートの理由か
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そのためグランツールでの総合争いはもともと戦略の考慮要素に入っていない。
降格を回避したうえで来年は来年のための、また次の3年に向けた新たな戦略とチーム作りが必要になるわけで、スポンサーであるXDS社からの大規模な予算を背景に、今年もアスタナは積極的な補強に動くかもしれない。