レビュー
Rapha








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Lidl-Trekのチームメイトが語る、ジョナタン・ミランにまだ足りないものとは?
昨日の2025クリテリウム・デュ・ドーフィネ第2ステージは、終盤にロマン・バルデが単独で飛び出して逃げる展開があったものの、残り10kmでプロトンが彼を吸収し、予定どおり(?)最後はスプリンターたちによる争いが繰り広げられた。
そしてそこではLidl-Trekのエース、ジョナタン・ミランが勝利。前日第1ステージでは見事にタデイ・ポガチャルたちにやられ失望を味わったが、それを忘れさせる勝利となった。そのレビュー・ハイライトまとめ記事がこちら。
→2025ドーフィネ第2ステージはジョナサン・ミランがマチュー・ファン・デル・プールやフレッド・ライトたちを退け勝利
今年ツール・ド・フランスにはじめて出場するミランにとってはそれに向けて気分が上がる勝利だっただろうが、それでもまだ彼にはツールで戦うにはまだ足りないものがある。チームメイトのエドワルド・トゥーンスが語るそれとは?
トゥーンスはレース後にこう話す。
His climbing legs will still have to improve a bit
訳「ジョナタン・ミランはまだちょっとクライミング能力を改善させる必要がある」
この日の第2ステージではミランは残り60kmあたりで登場する2級山岳で苦しみ、遅れていた。その登りでは総合勢らが決定的な加速をしてなかったにもかかわらずだ。だが今回はシモーネ・コンソンニやアマヌエル・ゲブレイグザビエルらがミランとともに登り、そしてトゥーンスはその頂上で待っていた。このようにトゥーンスはその日のチームの働きについて話す。
そうしてチーム総力をもってミランを最後の勝負の場面まで連れて行ったわけだが、あらゆる選手・チームがガチで削り合い勝利を目指し、タフな登りが連続するツール・ド・フランスではたとえスプリンターであっても難関山岳ではタイムアウト失格にならないよう、また3週間の長い戦いに耐えられるよう体力の限界を超えないよう走らなければならない。
加えてポイント賞を狙う場合でも、そして単純にステージ優勝を狙う場合でも多少のアップダウンはこなせないとグランツールでは不利だ。スプリンターを登りでふるい落とそうとする動きが頻発するからだ。
そこであと約3週間の間に、ミランはもう少し登りに耐えられる練習をしなければならないというわけだ。体重を落とせば改善されるだろうが、それでスプリント力が落ちれば意味がない。その微妙なバランスをどう釣り合わせるかが重要となる。