レビュー
Rapha






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ドーフィネ終了後にレムコ・エヴェネプールが語る、ツール・ド・フランスに向けた今後の課題とは?
2025クリテリウム・デュ・ドーフィネを総合4位でフィニッシュしたレムコ・エヴェネプールのレース後のコメントを紹介する。テーマは2つ。1つはドーフィネでのコンディション、そしてもう1つは彼に足りなかった能力だ。
まずドーフィネ最終日のゴール後にインタビューに応じたレムコだが、その雰囲気からは失望的なものは感じられず、予想よりも明るい感じだったようだ。なぜならレムコは最終日のコンディションに満足してる様子だったからだ。
レムコ曰く、
With the allergies a little bit I’ve been struggling
訳「ちょっとしたアレルギーにここんとこずっと悩まされていたからね」
と、アレルギー症状を患っていることを明らかにした。そして、
I’ve not been at my best for two days, but today was better. So it seems to be like a copy/paste of last year, more or less
訳「本調子じゃなかったのが2日間続いたけど、今日はマシになった。だから去年のコピペみたいな感じがあるかな、多少はね」
このように話ながら、最終日のコンディションには満足しているとのこと。
現時点でタデイ・ポガチャルとヨナス・ヴィンゲゴーについていけなかったレムコだが、彼らについていくのに必要となる能力・要素については次のように話す。
“when it’s a high tempo and then they go four or five minutes really all out. I think I really need to get used to that
訳「ハイテンポでポガチャルとヴィンゲゴーが4分とか5分で全力アタックしているときが問題やね。ツールまでにそれに対処できる能力を磨く必要があるね」
このドーフィネでもレムコはまさにポガチャルたちがアタックしたときは無理についていかず、ずっとマイペースを維持する走りをしていた。無い袖は振れないわけで、現状で無い能力を無理に使おうとしても意味がなく、無目的な下手な走りは調整・分析のためのデータ収集という点でもその意義が薄い。あくまでツール前に何ができて、何ができていないのかその現状を確認することが最重要だったわけだ。
そうした全力アタックによる一瞬のテンポ変化というのは彼自身の脚質とは異なる能力だと本人もわかっているが、それでも登りでその二強についていくには絶対的に必要な能力となる。そのため今後レムコはそうした登りでのテンポの変化、高強度アタックの連続に耐えられるトレーニングをする予定だと話す。
実際に現時点でのコンディションは良好であり、ツールまでにまだ時間はあるためその能力を磨くことは可能だと彼は信じている。
「必要な能力」は千切られて惨敗してもいいから、ポガチャルヴィゲンゴーのアタックに付いていくメンタルだと思うけど。
レムコ「ツールから本気だす」、みたいな・・・
実際あの二人のアタックについていくのが一番のトレーニングになりそう。