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Rapha





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2025ツール・ド・フランス第3ステージで落車リタイアとなったヤスペル・フィリプセンの怪我の状態と、その原因となったブライアン・コカールのコメントなどについて
昨夜の2025ツール・ド・フランス第3ステージは逃げもなく、プロトンはみんな穏やかなサイクリングにしゃれこむ雰囲気のまま中盤まで走り続けた。だが中間スプリントポイントでそんな平和な1日は突如暗転。そこから先は落車に呪われた1日となった。まさに天国から地獄というカオスな1日だった。
そしてなんといっても最悪な結末になったのがAlpecin-Deceuninckのエースプリンターのヤスペル・フィリプセン。中間スプリントポイントでブライアン・コカールにぶつかられて激しく落車し、その場でリタイアとなってしまった。
そんなフィリプセンについてレース後に診断結果が判明。その結果と直接の原因となったブライアン・コカールのレース後のコメントなどを紹介しておく。
情報源:‘It Wasn’t Intentional’: Emotional Coquard Explains Philipsen Tangle in Crash-Filled Tour Stage
目次
まずフィリプセンの落車のシーンをもう一度みてみよう。
中間スプリントポイントでヤスペル・フィリプセンが落車…
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) July 7, 2025
ダメージが大きそうです…ダメージが最小限でありますように😢
Cycle*2025 ツール・ド・フランス 第3ステージ#TDF2025 #jspocycle pic.twitter.com/wcnXR52aVn
そしてレース後に発表されたフィリプセンの負傷の説明がこちらの投稿。
Preliminary diagnosis for Jasper Philipsen following his crash in Stage 3 of @LeTour
— Alpecin-Deceuninck Cycling Team (@AlpecinDCK) July 7, 2025
Displaced fracture of the right collarbone, surgery will definitely be required. At least one broken rib, possibly two. He will be as soon as possible transferred to the hospital in Herentals,… pic.twitter.com/ovSxX22noh
このチーム公式投稿によると、病院での本格的な診断ではないものの右鎖骨の骨折と、少なくとも1本(2本の可能性もあり)の肋骨の骨折が明らかとなったようだ。明らかに手術が必要な状況とのこと。今後できるだけ早く病院で処置を受けることになる。
中間スプリントポイントでのフィリプセンのリタイアについて直接の原因となったCofidisのブライアン・コカールはレース後に次のように話す。
“Even though it wasn’t intentional, I want to apologize to Philipsen and Alpecin,”
訳「たとえそんなつもりがなかったとしても、フィリプセンと彼のチームに謝罪したい」
そして当時のコカール自身の動きについてはこう説明する。
I don’t know what happened at that moment. I have the impression that Milan launched his sprint and maybe I touched his rear wheel or derailleur, or maybe Rex who brought me out of balance; I don’t know what happened.
訳「自分としてはそのときどうなったのかよくわかっていない。自分の感覚としては、ミランがスプリント始めたときに彼の後輪かリアディレイラーに接触したかも。あるいは隣にいたローレンス・レックスのバイクに接触してバランス崩したのかも。ほんとはっきりと覚えていないんだ」
このコカールについて審判側から罰金、13ポイントの剥奪、そしてイエローカードが与えられた。
イエローカード制度については、以下の過去記事を再び見てもらいたい。

また残り300メートルとなった最終コーナーでもこの画像の通り大きな落車があった。
ここで派手に空中に吹っ飛んでいるのが実はブライアン・コカールだった。
この落車に巻きこまれたのは、コカール以外にもÉmilien Jeannière、Davide Ballerini、Paul Penoët、Arnaud De Lie。ここで一番ダメージが大きかったのがÉmilien Jeannièreだ。

Émilien Jeannièreはこのようになかなか起き上がれない状態でかなり心配だったが、最後は独力でバイクにまたがりフィニッシュラインを通過し完走している。
— Team TotalEnergies (@TeamTotalEnrg) July 7, 2025
Tombé lourdement dans les 300 derniers mètres, Émilien a été rapidement pris en charge par les médecins, il est sur pied et rentrera à l’hôtel dans la soirée après des examens complémentaires.
Il souffre d’un traumatisme facial sans signe de… pic.twitter.com/r8Py0QhACu
レース後のこのTotalEnergiesからの発表では、どうやら顔を負傷したものの深刻な怪我は免れていて、無事にホテルに戻っている。大きな怪我はなさそうだが、今日は出走できるだろうかはまた朝起きてからの診断結果次第だ。

最後に残り3kmでの落車に巻き込まれたレムコ・エヴェネプールだが、チーム側は「負傷の程度はまぁOK」と話し、今日からのレースの大きな問題にはならないだろうとの見方(願望)だ。