レビュー
Rapha






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2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第10ステージのコースプロフィールとプレビュー、優勝予想

走行距離175.3 km、獲得標高3082 m。
今日も第1週目最後の第9ステージと同じようなコースとなっている。どちらもラストが山頂フィニッシュ。ただ第9ステージは全体的に丘陵ステージという設定だったが、この第10ステージは基本的には平坦ステージという設定に公式ではなっている。
ただ平坦ステージというには中間スプリントポイントが153km地点の最後の1級山岳に向かう登り勾配の区間にあり、そこに至る道中でもその手前に3級山岳があったりと、スプリンターにはつらい設定となっている。
そしてラスト10kmで始まる1級山岳のデータがこちら。

登坂距離9.4km、平均斜度6.3%、最大斜度10%となっている。平均斜度が高めとはいえ、クライマーにとってはぶっ飛んだ感じの難易度ではないというところか。
この1級山岳ベラガがブエルタに登場したのは2023年の第14ステージ。そのときステージ優勝したのがレムコ・エヴェネプールで、彼はこの登りを23:22で走った。ただしその日のこの登りの最速タイムはダビ・デ・ラ・クルスで23:15。
ちなみにそのときエヴェネプールは前日の第13ステージでまさかの大失速。ステージ1位から27分以上も遅れた。その翌日に独走でステージ優勝した。
休息日を経て心身ともにフレッシュな状態となった元気な選手たちが今日も逃げを狙うだろう。10人ほどの逃げになるか?
中間スプリントポイントはおそらくこの逃げ集団が全て取る可能性が高いと思う。
しかしひょっとしたらLidl-Trekがクライマー()のマッズ・ピーダスンのために3級山岳手前あたりから全力で牽引し、狙いにくるかもしれない。そうなると逃げが潰されるためレースは振り出しに戻るわけだが、その結果各チームの作戦が変更となりそこからレースが再び大きく動きだすだろう。
今日最大の関心はやはりTeam Visma | Lease a Bikeがどう動くか。第9ステージでは記事【トレーエン「Vismaがアシストしてくれた」。マイヨ・ロホのキープに成功した要因はTeam Visma | Lease a Bikeのメンバーによる助力だったことを明かす】で紹介したように、ヴィンゲゴーのステージ優勝は狙いつつも、マイヨ・ロホをガチで狙うという動きではなかった。まぁヴィンゲゴーが残り距離を勘違いしていたという事情もあったかもしれないが。
そんなTeam Visma | Lease a Bikeの戦略を考慮すれば、今日もそれほどマイヨ・ロホを積極的に狙うことはしないのではないか。Team Visma | Lease a Bikeとすれば逃げを容認して自分たちは楽に走ろうとする可能性が高いのではないか。
というわけで今日は逃げ切りが決まると予想する。そして、トースタイン・トレーエンが辛うじて今日もマイヨ・ロホをキープしそう。
逃げ切りを果たすであろう選手は、Movistarのパブロ・カストリーリョ、Decathlon AG2R La Mondialeのブルーノ・アルミライル、EF Education-EasyPostのジェームズ・ショー、アーチー・ライアン、ショーン・クイン、GroupamaーFDJのダヴィ・ゴデュ、XDS Astanaのロレンツォ・フォルトゥナート、ニコラ・コンチ、アロルド・テハダなどなどが考えられる。
だがあえてダークホースすぎる選手としてArkéa–B&B Hotelsのアレッサンドロ・ヴェッレで!