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スペインのステージレースのグラン・カミーニョが、Israel-PremierTechの招待を拒否へ
今年のブエルタ・ア・エスパーニャを襲った親パレスチナデモの騒乱の余波が、ついにスペインの他レースにも波及した。近年誕生したスペインの名物レースのひとつでガリシア州で毎年開催されるグラン・カミーニョが、来年はIsrael-PremierTechの招待しない方針を明らかにした。
情報源:Gran Camiño refuse to invite Israel – Premier Tech to 2026 edition amid rising protests in Spain
スペイン北西部のガリシア州を舞台にするステージレースのグラン・カミーニョだが、初開催は2022年。同州にはもともと1933年から続くブエルタ・ア・ガリシアがあった(開催されていない年もある)が、グラン・カミーニョと直接の関係はない。
さてIsrael-PremierTechは来年からワールドチームに復帰することが確実。そうなればワールドツアーを構成するレースに出場義務があるわけだが、グラン・カミーニョはワールドツアーではなくUCIヨーロッパツアー(カテゴリー2.1)であり、ワールドチームのすべてが招待されるわけではない。
実際に今年はワールドチームは3チームだけの出場だったが、ProTeamのIsrael-PremierTechは出場し、そのエースだったデレク・ジー(Derek Gee)が総合優勝を果たした。
大会側がIsrael-PremierTechを招待しなくてもUCIルールに違反するわけでもないし、Israel-PremierTechに直接的なダメージがあるわけではない。
しかしこうしたワールドツアー以外のレースでIsrael-PremierTechの出場を拒否するようなことが広がれば、Israel-PremierTechは出場レースの選択肢を狭められることとなり、UCIポイント獲得のチャンスが減ってしまう。またデビューしたての新人選手に対してまずは小さな大会に参加させてプロのレースに慣れさせるという機会が奪われることも考えられる。新人の育成にも影響が出る可能性がある。
グラン・カミーニョ運営側は「簡単な状況ではない」と判断の難しさを語るが、こうした招待拒否の動きが広がればUCIとしても何もしないわけにはいかないだろう。