UAEがブノワ・コスヌフロワ獲得

長年Decathlon AG2R La Mondialeで走ってきたフランス人クライマー、ブノワ・コスヌフロワ（Benoît Cosnefroy）がUAE Team Emirates – XRGと契約したことが発表された。

契約期間は2年で2027年まで。

ブノワ・コスヌフロワは2016年当時のAG2R La Mondiale （現Decathlon AG2R La Mondiale）にシーズン途中から研修生として参加、その翌年から本格的にプロデビュー。そこから現在までずっと同チームで走ってきた。そんな彼が10年目にして、そして人生でも1つの区切りとなる30歳で初めて外チームへ移籍するという決断を選んだ。

コスヌフロワはクライマーだが特にワンデイレースで強さを見せるタイプの選手。これまでブルターニュ・クラシックやグランプリ・シクリスト・ド・ケベックで優勝経験がある。

ツール・ド・フランスにはこれまで5回出場と経験値は十分。ツールのメンバーに選ばれてもおかしくはない。一方で、イル・ロンバルディアやリエージュ～バストーニュ～リエージュは当然として、興味深いことにミラノ〜サンレモとロンド・ファン・フランデレンにも出場経験がある。まるでタデイ・ポガチャルのように。

今年は膝の手術のためシーズンインが4月のツール・ド・ロマンディ。しかしその後も6月のツール・ド・スイスでの第1ステージ落車で再び膝を痛めて、その日をDNF。そこからはずっとレースに出られないまま今シーズンを終了。本人にとっても残念な1年となっただろう。

そんな不幸の影を振り払うべく新天地UAE Team Emirates – XRGを選ぶのは心機一転という意味で良い移籍になればと思う。UAE Team Emirates – XRGはフアン・アユソーを失ったわけだが、その代わりをブノワ・コスヌフロワが部分的に担うという感じだろうか。