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Rapha




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Israel-PremierTechは来年からスイス国籍に?
来年からワールドチームへと復帰するであろうIsrael-PremierTech。本来ならば昇格が99%確定となりお祝いの年となるはずだった。だがそうはならなかった。
しかし特に今年のブエルタ・ア・エスパーニャではイスラエルのガザ侵攻と関連し、イスラエル国籍である同チームへの大規模なデモ・批判が沸き起こり、ロードレース界全体政治とスポーツという観点から議論が燃え上がった。
加えてつい少し前に突然、スポンサーであるPremierTech社がチームに事前の相談もなくスポンサーをやめると発表し、チームに衝撃が走った。
そのように本来ならば光あふれる新シーズンを迎えるはずだったIsrael-PremierTechは今年の後半から立て続けに難しい局面に立たされ続けてきた。
そんな同チームについては「UCIが2026-2028プロチームライセンス申請状況を発表。ピナレロとQ36.5の契約確定」の時点ではUCIに「CYCLING ACADEMY」という名称で登録申請がなされていたことが確認できた。
一方で「スポンサー撤退のIsrael-PremierTechは来年からも存続できるのか?」で書いたように、チームはPremierTech社に代わる新しいスポンサーをすでに見つけているような口ぶりであり、チーム側も来年度のチーム存続に問題はないとの考えを明らかにしている。それを信じるならば来年はCYCLING ACADEMYという名称ではなく、別の新名称となるだろう。
そんなIsrael-PremierTechだがどうやら来年はスイス国籍のチームになる可能性が高いらしい。
Info @Gazzetta_it – Update about actual Israel-Premier Tech: there will be a change of name, as already reported, from next season, and according to our sources the licence of the team is likely to become Swiss in 2026 @cycling_podcast
— Ciro Scognamiglio (@cirogazzetta) November 13, 2025
スイスといえば永世中立国であり、特定の国際紛争に関与しない国というイメージがあるため、イスラエルというイメージを払拭する2026年からの出発にはふさわしいと思われる。
だが今回のこのレポートからだけでは、
このどちらかなのかがわからない。
仮にスイスの大企業がスポンサーとなるならば、スイスの有名企業であるネスレ、スウォッチ(スウォッチ・グループ)、UBSグループ、クレディ・スイス、チューリッヒ保険、ロレックスなどなどが考えられる。
ロレックスについてはその弟分のブランドのTudorがファビアン・カンチェラーラのTudor Pro Cycling Teamのスポンサーをしているので、同じグループ内でしかも同じスイス国内の中で衝突し合うようなスポンサー契約をする可能性は低い?
金融関係でいえばUBSグループはすでに同じスイス国内のProTeamであるQ36.5 Pro Cycling Teamのスポンサーなので、これまた同国内の別チームをスポンサーする可能性は低いだろう。
そのロレックスよりは、巨大時計コングロマリットのスウォッチ・グループのほうがスポンサーとなる可能性が高いかもしれない。同グループはスウォッチ、ブレゲ、オメガ、ハミルトン、ロンジン、ティソなどの有名ブランドを所有するが、オメガやティソは大きなスポーツやロードレースの大会のスポンサーとしておなじみのブランドである。
特にティソはASOが主催するツール・ド・フランスやブエルタ・ア・エスパーニャでのオフィシャル・タイムキーパーでもあり、ロードレースのチームのスポンサーをしても不思議はない。
またプロチームで飲まれるコーヒーという観点からはネスレもありそう。各プロチームには、コーヒーブランドがコーヒーマシンなどを提供するスポンサーになっていることも多い。
またネスレがスポーツ関係の飲料に注力するならば、ロードレースのチームのスポンサーになってもおかしくはないだろうか。