レビュー
Rapha








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ツール・ド・フランスの主催者ASOがチケット制導入についてその考えを明らかに。
先日の記事「ロードレースは崩壊寸前か」や「UCIは全チームをスイス国籍にすべき?ロードレースのビジネスモデルの改善案について」などでも紹介してきたが、ロードレースのビジネスモデルは危機に瀕しているという認識がプロチームを運営する上層部(特に弱小チーム)などの共通認識だと言える。
その改革の必要性は長年訴えられ続けてきた。そう長年である。つまり実質的に何も改革は進んでいないということだ。
そしてそうした改革の1つとしてよく提案されるのが誰でも無料で観戦できるというロードレースの特殊性を部分的に捨て、有料のチケット制へ移行すればどうかというアイデアだ。
特に、ツール・ド・フランスなどグランツールの有名山岳ステージでは山からあふれこぼれんばかりの超満員の観衆が集結し、選手と衝突しそうなぐらいの近さで熱狂するのが恒例となっているが、そうした山岳を有料制にすればどうかとも提案されたりする。
今回ツール・ド・フランスの主催者ASOはそうしたチケット制の導入についてその考えを明確にした。
情報源:Tour de France owners ASO dismiss idea of paid ticketing system for spectators at cycling races
それはベルギーメディアのDernière Heureの取材に対してASOの副部長(副局長?)が語ったものだが、そこでASO側は、「本質的にロードレースは観客にとって無料で楽しめるものであり、チケット制導入は完全に現時点では議題になっていない」と語り、チケット制導入を完全否定する。
だがそうはいってもやはり現在のロードレースがチームのスポンサーからの資金に依存しすぎている現実があり、まさに今年はArkéa–B&B Hotelsが消滅し、そしてLottoとIntermarché-Wantyが合併せざるを得なくなっているのも事実であり、何か実効性のある改革が必要であることに変わりはない。なにか妙案はないだろうか。