レビュー
Rapha




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タデイ・ポガチャル「30歳での引退なんて考えたことがない」
デビュー以来若くして歴史的偉業を成し遂げてきたタデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)。
これまで史上最高のロードレース選手だったエディ・メルクスと並ぶもしくはそれを超える選手として、世間ではGOAT(Greatest Of All Time:史上最高)と評す人々と、まだメルクスは超えていないと熱心に反論する人々との間で議論が紛糾する毎日。ただ少なくともここ20年で最高の選手であることは間違いない。
そんなポガチャルが来年からのモチベーションなどをイタリアメディアのガゼッタ紙に語る。
ポガチャルは2024年に続いて今年もとんでもない戦績を残したわけだが、それでも先日の記事【ポガチャル「来年は再びパリ~ルーベとミラノ~サンレモだ。でもブエルタはあまり・・・」】で紹介したように、まだまだ彼が勝てると思っているレースで勝つことにこだわり続ける高い戦意を示す。特にモニュメントの完全制覇に強い執着がある。
そんな彼のプロキャリアに対する情熱の背後にあるのは一体何なのか?
それについてポガチャルは、「自分は家のソファーでのんびりできない人間で、とにかく自転車とレースをやりたくて仕方ないんだ」と話す。そして、「レースでのアドレナリンは自分の生き方の一部だ」と語る。
だがそうしたレースでの興奮以上に彼を沸き立たせるものがある。それは、
remaining the best version of myself
訳「つねに過去最高の自分であり続けること」
つまり自分自身の成長・進化をし続けること。より強く、より速く、より前へ前へ前へ。
これが彼の強さに隠された彼の本質である。
またポガチャルは彼の進化を支えるスタッフとして、2023年途中(正式には2024年シーズン)から新しいコーチになったJavier Solaと、栄養学のスペシャリストのGorka Prietoの名前を挙げる。どちらも熱心な指導者であり、良好で密な関係を築けている。
さてそんなポガチャルだが世間の一部で噂されているような早期の現役引退、特に30歳となる2028年という節目の年での引退は全く考えたことがないと明かす。
現実的にも2030年までUAE Team Emirates – XRGとの契約は残っているため、よほどのことが起こらない限りその年まではプロとして走り続ける予定だ。たださすがに40歳まで走り続けるという考えもない。
したがって、チームとの関係が悪化したり、現役続行不可能となるような大怪我を負うなどの事故がない限りは2030年までは現役続行で、引退は2031年以降となる。