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マルク・マディオ「特定の選手に有利になるようなコースはおかしい。ロードレースの未来を奪う」
フランスの星野仙一?燃える闘魂?といえばマルク・マディオ監督。これまでもチームカーから熱いゲキを飛ばす姿で人気を博してきた。現在はGroupamaーFDJのGMを務める。
その彼が2028年世界選手権ロードレースのコースについて怒りをぶちまけている。一体彼は何が気に入らないのか?
情報源:“We are at a turning point”: Marc Madiot fears for cycling’s future
2028年世界選手権ロードレースは、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで開催される。そのコースは現在のところまだ準備中・調整中ではあるが、なんとアブダビ近郊で「人工の丘」が複数建設中であることが伝えられている。先日それを紹介した記事が下のものだ。
これらの丘は順調に工事が進んでいるようで、どんどん大きくなっていってるようだ。その中で最も決定的な登りとなるであろう丘が湿地帯Al Wathbaにできる登りだ。
この丘については上の過去記事で、
その丘は2023年に工事が始まっていて、どんどん着実に大きくなっているもよう。最終的には距離が約3.8km、平均斜度6.5%、終盤の1kmは斜度11%が続き、ラスト250mは13%にもなる激坂となる設計のようだ。
このように紹介した。
ここでピュアスプリンターは確実に生き残れないだろう。今年のブエルタでクライマーデビューした?マッズ・ピーダスンやワウト・ファン・アールトならなんとかなるかもしれないが、それは「こなせる」というだけであって、「そこでアタックをしかけて勝てる」というレベルではないかもしれない。
やはり登れるパンチャー型の選手が有利と言えるのではないか。その筆頭はもちろんタデイ・ポガチャルだ。
開催地のUAEはもちろんタデイ・ポガチャルを擁するUAE Team Emirates – XRGのオーナーであり、たとえ国別対抗の世界選であっても地元チームに所属する選手が勝てば喜ばしい。
世界選にしろ五輪にしろ開催地出身の選手に有利なコースを「あからさまでない程度」に用意するのはよくあることだ。
ただマルク・マディオにはこの2028世界選のコースはポガチャルびいきがあからさますぎると考えているようだ。彼は世界選の主催者であるUCIについて、
I can’t imagine the UCI accepting that an artificial obstacle is being created under the pretext of making the race harder, or even giving an advantage to a particular rider.
訳「ありえへんやろ、UCIが容認してこんな人工の丘が建設されようとしてるなんて。しかもその理由は建前はレースをよりハードにするためという口実で、本音は特定の選手に勝たせようとしているもんやんけ」
ここでいう特定の選手とはもちろんタデイ・ポガチャルのことだ。マルク・マディオはこのように1人の選手を贔屓するようなコースはおかしいと批判しているわけだ。そして次のように話す。
“We are at a turning point in what sport should be or can still be,”
訳「我々は今後ロードレースがどうあるべきか、どうあり得るかという点にといて岐路に立っている」
マルク・マディオはこの2028年世界選のコースづくりを簡単に容認してしまうようでは、ロードレース界の未来は暗いと考えているのだろう。
もちろん王者をリスペクトするのは大切だが、だからといってレースでの勝負という点で彼を特別扱いするのはおかしい。
そして利害関係者に対してなんらかの行動を起こすよう求め、さらにUCIにもコースづくりへ介入するべきだと主張する。
なんだろう。言ってることは全部その通りなんだけど、こんなバカやれる国他にないからあんまキレてもしょうがない気がする…。
個人的にはホントに走って安全なのかどうかの方が心配。土砂崩れとか。
たしかにこんな金の使い方できるのは中東だけ(あるいは中国もいけるか?)。日本では100%無理な光景をぜひ見てみたい・・・
あとは工事中の実際の様子とかYouTubeとかで見てみたいブヒね。ひょっとしたら日本企業も関わっていたり?