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今年8例目のバイオロジカル・パスポート異常値で、 António Carvalho Ferreiraが4年間の出場禁止処分
UCIからポルトガル人の36歳António Carvalho Ferreiraに対して4年間の出場禁止処分を課したことが発表された。理由はバイオロジカル・パスポートの異常値だ。
UCI公式:UCI statement concerning António Carvalho Ferreira
António Carvalho Ferreiraは今年ポルトガルのコンチネンタルチームで走っていたのだが、今回2018年、2023年、そして2024年のバイオロジカル・パスポートから不可解な異常値が検出され、禁止薬物の使用が認められたため、4年間の出場禁止処分という制裁となった。
今回の制裁の効力は2025年11月4日からスタートし、2029年の11月3日までとなる。もちろん36歳という年齢を考えれば、この制裁は彼にとって実質的な引退と同じ意味だろう。
バイオロジカル・パスポートの異常値は少し前にRed Bull-BORA-hansgroheで走っていたオイエル・ラスカノのケースで大きな話題となった。次の過去記事がそれだ。
上の記事のようにラスカノ以外でもバイオロジカル・パスポート異常値が問題となった事例が続いている。他にも元チーム右京に所属していたジョヴァンニ・カルボーニもそうだ。
実際今回のAntónio Carvalho Ferreiraでバイオロジカル・パスポートが問題となったのは8件目となる。
今年は特にこのバイオロジカル・パスポート異常値に関するケースが多いように思われる。
ロードレースのプロチームの一部によって構成される自治団体MPCCでは、2025年8月31日時点でUCIから出場禁止処分を受けた選手の国別ランキングが発表されている。
MPCC公式サイト:Update on professional cyclists suspended
そのランキングの画像がこちら。

(上記MPCC公式サイトより © 2022 MPCC – Mouvement Pour un Cyclisme Crédible)
このようにコロンビアが12名で最多だが、ポルトガルも11名で2位。
上のランキングは8月までに発表された事例について9月19日にアップデートされた情報であって、最新の情報は含まれていない。
よって少なくとも今回のAntónio Carvalho Ferreiraを加えれば、ポルトガルがコロンビアに並んで最多となるか、単独首位に躍り出るのではないかと考えられる。
そもそもポルトガルは2022年にチームW52–FC Portoによるチームぐるみの大規模なドーピングが発覚しており、ポルトガルについては以前から要注意国家と考えられてきた。