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Rapha



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最悪の事態としてツアー・ダウンアンダー消滅?
1999年から続くオーストラリア最大のスポーツイベントとも言えるツアー・ダウンアンダー。今ではUCI ワールドツアーのシーズンインをつげる祭典としてすっかりおなじみの大会となった。注目度も大きく、有名プロ選手らが顔を揃え豪華な大会となる。
だがそんなツアー・ダウンアンダーがひょっとしたら消滅するかもしれない?
情報源:Pro cyclists urge Tour Down Under to drop “embarrassing” oil and gas sponsor
ツアー・ダウンアンダーの現在の正式名称はSantos Tour Down Underであり、大会タイトルスポンサーとしてSantos社の名前が冠されている。同社は2010年から大会の第1スポンサーとなり、その契約は2028年まで延長されている。
だがオーストラリアの一部の選手や環境保護団体ようなものからSantos社の名前を大会名に入れるべきではなく、他のスポンサーに変更すべきだとの批判が挙がっている。
なぜそんなことになっているかといえば、それはSantos社がオーストラリアの石油や天然ガスなどを採掘するメジャー企業であり、地球温暖化や環境保護の観点からイメージが悪いとされるからだ。簡単にいえば自転車はクリーンな乗り物としてのイメージがあり、同社の関与はそれと反するというのが理由だ。
この点エネルギー系企業がステージレースのタイトルスポンサーとなっているのは、ベルギーのレネウィ・ツアー(Renewi Tour)も同じだが、そのRenewi社は廃棄物のリサイクルをメイン事業とする企業であり環境保護という点でイメージが良いため、ツアー・ダウンアンダーとは事情が異なる。
ツアー・ダウンアンダーの主催者側とすれば、エネルギー系のメジャー企業からのお金がなければとてもじゃないがここまで大会を成長させることはできなかったと主張する。それはそうだろう。
またSantos社以外に長年安定して大会第1スポンサーになってくれるような大企業を見つけるのもかなり難しいのではないか。
もし今後上述のようなSantos社への批判が拡大していけば、2028年から先はもう同社がスポンサーを降りる可能性も考えられる。そうなれば同じレベルのスポンサーが見つからなかったとき、最悪の事態として大会そのものが資金不足で消滅する可能性もあり得るのではないだろうか。
なおSantos社については、今年の夏にアブダビ国営石油(ADNOC)グループが約3兆円で買収を提案したとされ、オーストラリア政府がエネルギー上の安全保障を理由にそれを認めないとする動きがあると報道されていた。
ただ結果としてはそのアブダビ側が買収提案を撤回したことで大きな騒動にはならなかったということがあった。