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2017ジロ・デ・イタリア第3ステージのレビュー・感想。風がね・・・

Giro d’Italia‏公式Twitterより 第3ステージは風との闘い!風を制するものがレースを制する! そんなレースとなった。 レースの局面が一気かつ一瞬で変わったのが、レース最終盤の残り12㎞あたりから。上のハイライト動画でいうと0:51あたり。 ゴールまで残り12㎞かそこらへんで、大きな180度カーブがあって進行方向が大転換。そして強い横風が吹き荒れるようになる。そのカーブを曲がってすぐ、クイックステップがボブ・ユンゲルスを筆頭にチームタイムトライアルを開始!これはもちろん、コロンビア人のエーススプリンターであるガビリアを勝たせるため。 このクイックステップの動きに反応しトレインに無賃乗車できたライバルチームはほんの数名。TREKのスプリンターであるニッツォーロはそれに成功! 一方、ピンクゴリラはこの動きに反応できず後方に取り残される。一人で追走するものの途中で諦め後方からの集団に混ざることを決定。ちなみに総合勢たちも誰一人この動きに反応できず。 しかし結局、第2集団は目前まで迫りながらもクイックステップトレインをとらえることはできなかった。 というわけで、実質ガビリアとTREKのニッツォーロの勝負となる。 ゴール前スプリントでは、ディメンションデータの選手が早がけして先頭でロングスプリント開始、3番手にニッツォーロ、4番手にガビリア。最後はニッツォーロの後方からベストタイミングでスプリントを開始したガビリアが勝利。 クイックステップの作戦勝ち! 他のチームは油断してたか、監督がボケーっとして指示出してなかったのかわからんけど、横風区間&クイックステップをノーマークだったのか? クイックステップが横風分断作戦の得意かつ容易なチームであることはみんな知ってるはず。 特にピンクゴリラ擁するロットソウダルは、マリアローザを守るためにもクイックステップの動きには注意を払っておくべきやったのにな。アシストみんな疲れてたんかな。ロットソウダルも本来ならクイックステップの動きに反応できるチーム力あると思うねんけどな。 なお優勝したガビリアと3位のTREKのニッツォーロのスプリント時のパワー&速度のデータはこんな感じだったようや。 Head-to-head comparison of POWER + SPEED data from @FndoGaviria and @Giacomonizzolo in today’s #Giro100 finishing sprint ⬇︎ pic.twitter.com/RJtzvOrA11 — Velon CC (@VelonCC) 2017年5月7日 ま、とにかく今年のジロは第1~第3まで全部おもしろいわ。…

2017ジロ・デ・イタリア第2ステージのレビュー・感想と引退情報。

Giro d’Italia Twitterより 2017ジロ・デ・イタリア第2ステージが終了したので感想を。そして、有名選手の引退情報を。 (1) 2017ジロ・デ・イタリア第2ステージのレビュー・感想 Giro d’Italia Twitterより 第2ステージは2級山岳があったりアップダウンがいくつもあったりするコース設定やった。 せやからスプリンターがそれらを乗り切れるか、山で速度をあげてスプリンターを振るい落としたり、消耗させたりする作戦をどっかのチームが取るかが注目されるステージやった。 せやけど、ゴリラ、ユアン、ガビリアの3強は何事もなくそれらの登り・アップダウンをクリアしてた。たぶんけっこう強い風が吹いてたから、逃げだしたりするのが難しいステージやったと思う。それが影響したんとちゃうかな。登りとかで速度が上がらなかったからスプリンターもついていけた感じ。 そんなこんなで、今回もゴール前のスプリント勝負へ。 そして、その3強が並んでスプリント開始! しかしここでユアンにアクシデント! ここから加速や!という場面でなんと左足のペダルからシューズ(足)が外れる痛恨の事故!このせいでユアンは脱落。 上空からの映像でよくわかるけど、この瞬間の直前にユアンは右側にいたガビリアとちょっと衝突してるんやな。たぶんその衝撃かなにかでバランスを強引に立て直そうとしたときに足首を無意識に動かしてしまって外れた? なんかそんな感じやな。本人もあんまりよく覚えてないらしいわ。 というわけで今回は順当にゴリラが勝利!ジロ・デ・イタリアはボーナスタイムが設定されてるから、1位のゴリラはBORAのルーカスからマリアローザを奪取することに成功! 明日はピンクゴリラ!やったぜ! BORAはルーカスを最後の最後までアシストして、ルーカスのマリアローザを守ろう奮闘しててそれが上手いこといってたんやけど、まぁさすがに純粋なスプリント勝負で1位・2位を取れるスプリント力はないやろうからね、仕方ないね。 なお第3ステージのコースプロィールはこんな感じ。 見てもらえればわかるやろうけど、第2ステージに比べてずっと平坦。平坦!平坦ァアアアアアン!というわけで、明日こそ3強の完璧なスプリント勝負が見られるかな?期待。 ま、ジロとかブエルタの場合、平坦平坦いうてるだけの平坦詐欺みたいなこと多いけど。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); (2) ティラロンゴ引退ンゴ 情報源:Giro d’Italia: Tiralongo to retire at season end –…

2017ジロ・デ・イタリア第1ステージのレビュー・感想。豚「!?!?」

Giro d’Italia公式Twitterより さて始まりましたジロ・デ・イタリア。初日はほぼ平坦(ジロ基準)のスプリンターのためのステージ。 ワシとしては、某マンガの御堂筋スタイルの超低空スプリントのユアン、ドイツ製スプリンターゴリラのグライペル、そしてクイックステップの天才若手ガヴィリアの3強による勝負やと思ってた。 (1)第1ステージのコース まず、第1ステージのコースプロフィールはこんな感じ。 というわけでゴール前3㎞までは上述のようにその3強の勝負やろ、そう思ってた。 そして案の定というか、コース設定の妙というかとにかく初日の勝負は実質、ゴール前3㎞から始まった。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); (2)勝負を決めたのはゴール前の連続コーナー というのも、まずゴール前3.1km?3.2kmあたりのコーナーで渋滞が発生し大勢の選手が立ち往生。大落車とかじゃないから大きな混乱・怪我とかはなかったようや。ゴールまでギリギリ3㎞以上ある地点やったから、3㎞ルールによる救済の適用外。 そしてこの日の本番はここからやった。 ゴール直前までコーナーが連続するコース設定。しかもコーナーで車線幅・コース幅が狭くなる設定。こんな連続コーナーがスプリンターチームのトレインを崩壊させていった。結局最後まで綺麗にトレインを作れたチームはなくなった。 で、ふと見たらサガンが所属するBORAの誰かさんが一人飛び出してる。名前はルーカス。新人選手。プロ初勝利はまだあげたことがない若手。 本人はBORAのスプリンターのためにアシストしてるつもりで先頭を爆走してたんやけど、爆走しすぎて敵チームも自分とこのエースも誰もついてきてへんやんけ。 その状態でラスト1㎞を切ってもうたから、さぁ大変。BORAのチームカーから「ルーカスいけええええええええええええ」の指示。 ライバルチームのスプリンターたちは、自分とこのアシスト・トレインを失ってしまっているから、誰もが自分の一人でこのルーカスを追いかけて無駄に足を使いたくない状態。スプリンターたちが若干牽制気味になって誰も本気で追わないまま、ルーカスは残り500m!残り400m!残り200m!残り100m!アーッ! ルーカスはプロ初勝利がジロ・デ・イタリアでの初勝利! 新人選手のプロ初勝利がグランツール初勝利、かつ、スプリントステージでゴール前の逃げ切り勝利。こんな2つの条件を満たすシーンなんて、こんなん十年に一度?数十年に一度とかやろ。ええもん見れたわ。プロ初勝利の新人がマリアローザ着るんやで。これはすごいことよ。 どうでもええけど、ディメンションデータの黒人選手、足長すぎやな。ワシにも10cmぐらいほしいわ。ワシは豚足やのに。ちょっと神様不公平すぎんよ~。 おまけ この日にいた沿道にいた変なスーパーヒーローたち。 (関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで) [google adsense] [wiggle]

イギリスのウェアブランドVulpineが破産!

イギリスはロンドンのサイクルウェアブランドVulpine。ガチ乗り用のジャージというよりは街乗り用やツーリング用のウェアに人気・定評があるブランド。 そのVulpineが倒産したという衝撃的なニュースが飛び込んできた。 情報源:Cycle clothing brand Vulpine is “insolvent” and enters administration ちなみにVulpineはこんな感じのウェアを作ってるブランドな。 SS17 – Vulpine in Sevilla from Vulpine on Vimeo. 来週中にはVulpineの破産管財人としてRSM Restructuring Advisory LLPという会社から2人が任命され、Vulpineはその2人の管理下に置かれる。Vulpineの経営陣は業務に関してほぼすべての権限が奪われることになる。 なんとかして破産を防ごうと、経営陣はクラウドファンディングを通じて資金を集めようとしたけど、直近の会計年度の数字がアカンかったせいでみんな資金の提供に躊躇して、十分な資金は集められへんかった。 さらに、本年度の春夏向け新製品の大部分においてその製造がかなり遅れてて、その在庫が経営にとって余計なダメージを喰らわしたと。 Raphaの大成功によって世界中で小規模なサイクルウェアブランドが数多く勃興してきた流れがあるけど、そろそろ過当競争に入って淘汰されるブランドもいくつか出てくる流れになってきたんかな? (関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで) [google adsense] [wiggle]

熊本発のおしゃれなサコッシュTOMOKABAN

©TOMOKABAN 自転車乗りにとってはおなじみのサコッシュ。ロードレースで補給食と夢をつめて選手に渡される軽量・薄型のカバン。 そんなサコッシュを熊本のアトリエで手作りしてるブランドがあったのでご紹介やで。 ©TOMOKABAN 公式サイト:TOMOKABAN どうやろ?なかなかええ感じやろ? 汗水垂らして死にそうになりながら走るのもええけど、たまにはのんびりこれもって街中のカフェや自転車屋巡りでまったりするのもええやろ。ま、ワシはそんなんばっかりやけどな。 友人や恋人や家族へのプレゼントにもええんとちゃうかな? もちろんワシに贈ってくれてもええんやで? ワシはそうやな、マルチカラーのサックスxグレーのやつがええな。 なお、Twitterもやってはる。 本日リプライさせていただいた件について、ブログ記事にしてみました。 TOMOKABANのサコッシュの使用感を多くの方にお書きいただいて、本当に身に余ることです。 pic.twitter.com/O9rSfVWJvz — カバ子@TOMOKABAN (@TOMOKABAN) 2017年4月15日 (関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで) [google adsense] [wiggle]

カヴェンディッシュの容態は?ツール・ド・フランスに間に合うのか?

CVNDSH Twitter 以前に記事にしたように、カヴェンディッシュは「キスの病い」に罹患して療養中。そのカヴェンディッシュの状態はどうなのか?ツールに間に合うのか? (過去記事:カヴェンディッシュが「キスの病」に感染。ロマンディやカリフォルニアを欠場。) この病気は下手したら何か月も症状が続く。どんな症状かというと風邪に似た感じ。微熱と倦怠感がずっと続くようなものらしい。そんな病気やから、ツールまでに治らない可能性もある。 情報源:Mark Cavendish still in doubt for Tour de France, but team ‘hopeful’ he can recover in time 所属チーム、ディメンションデータのえらいさんはこう言ってる。   “I spoke to Mark yesterday and he had a lot more energy in his voice, he…

アスタナはスカルポーニを欠番とし8人だけでジロ・デ・イタリに参戦決定。

Astana Proteam Twitterより ジロ・デ・イタリアなどでかいレースには1チーム9人の参加が認められるんやけど、先日のスカルポーニの死亡事故を受けて、アスタナはスカルポーニを欠番として8人だけで戦うことを決定。 情報源:Astana decide not to replace Michele Scarponi in Giro d’Italia line-up アスタナな8人は以下のとおり。 ・Pello Bilbao ・Zhandos Bizhigitov ・Dario Cataldo ・Jesper Hansen ・Tanel Kangert ・Luis Leon Sanchez ・Paolo Tiralongo ・Andrey Zeits 動画での紹介。 ASTANA PROTEAM RENOUNCES TO SUBSTITUTE MICHELE…

2017フレッシュ・ワロンヌの感想。「そらもうそれよ」。

今年のフレッシュ・ワロンヌ(Flèche Wallonne)が終わった。 「どうせユイの壁だけが勝負どころやし、ぶっちゃけそれ以外の部分はどうでも…」と思いながら最後の20㎞あたりからだけチェックしてた。 で、今年はどうだったのかというと、やっぱり毎年の恒例行事がとどこおりなく終わった。 感想:もうコース変えたほうがええんとちゃう?いやマジで。 結局ユイの壁までは大集団のまま。有力勢もそれまで予定通り残ってた。 そして、ユイの壁に突入。最初は有力勢はみんな抑え目で登り始める。レースが一気に動いたのは登りの中盤を過ぎたころか。FDJの選手が一人アタック。それを有力勢が追いかけて捕まえて、その瞬間から最後のラストスプリント勝負のスタート。最後の最後に圧倒的スプリント力で一人抜け出したいつもの人がいつもどおり優勝。 よって、感想は「まぁいつもどおりやな」で終わり。 まぁユイの壁勝負がおもしろいのも確か。 でも毎年毎年同じような展開もいつも通り。もう飽(ry ぶっちゃけ来年はコースレイアウト変えたほうがええんとちゃう?ユイの壁終わってから5㎞ほど平坦があって、最後にまたきつい登りを1つ入れるとか。モニュメントのフランドルは大規模な改変しとるやん? 一方で、パリ~ルーベはほぼ一貫して毎回同じやけど、パリ~ルーベはレースの内容そのもの、すなわち「予想不可能=伝統」やから、コースは同じでもかまへんねん。展開予想できへんし。コースの改変するまでもなく勝手にレースの内容は毎年変わる。レース中にころころ変わる。 でも、フレッシュ・ワロンヌはただもう伝統が形骸化してるだけみたいなイメージよ。パリ~ルーベのような予測不可能性というおもしろさはそこにはなく、ただユイの壁だけがある感じ。 ユイの壁はおもしろいんや。ただレースそのもののおもしろさは予測可能な予定調和のおもしろさであって、レースの結果が出てしまうと、「まぁ、そうやろな」という感想で終わってしまう。ワシにそとってはそんなレース。 twitterでも更新情報をつぶやいてるで。 (関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで) [google adsense] [wiggle]

アムステル・ゴールドレースの感想

モニュメントではないけれども、ストラーデ・ビアンキと同じような人気を誇る代表的なレースが終わった。 というわけで感想や。 ま、レース展開の詳細は大手メディアが書いてるから省いて、感想だけ書くで。 (1)チームSkyの作戦通り ラスト30㎞あたりから見始めたんやけど、そのころにはもうチームSkyのエナオとクヴィアトコウスキーが先頭グループにいて、その他のチームは2名揃えてるところがなかった。つまりチームSKYが数的に優位に立ってた。 せやから、その時点でもう「あっ、これはクヴィアトコウスキーが勝ちますわ」とずっと思ってたんや。 そして、最後の登りでクヴィアトとジルベールが交互にアタックかけて先頭グループをペースアップさせ、残りのメンツをふるいにかけた。その結果、クヴィアトとジルベールの2人が抜け出し、数秒のリードを得た。 他のメンツは本気で追えば追えたはずやのに、お互い牽制しあって結局二人の独走を許すしてしもうた。クヴィアトのチームメイトのエナオがその追走に残ったのが影響したんかもしれへん。 で、「ほらやっぱりクヴィアトコウスキーが勝つわ。理想的な展開やんけ」と思ってたんや。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); (2)クヴィアトなにしとるん…… 🏆 Philippe Gilbert roars back to win thrilling sprint finish at #AGR17! pic.twitter.com/l1dsf8Zae8 — Eurosport UK (@Eurosport_UK) 2017年4月16日 ところが、最後のゴール前400mか300mあたりでなぜかクヴィアトがスプリントを開始。 ワシ「おいおい、それはさすがに早すぎやろ…それはアカン…」 と思ったら案の定、向かい風の中クヴィアトは失速。最後にジルベールにまくられてクヴィアト敗北。 ワシ「あーあ、いわんこっちゃない」 クヴィアトもったいねー。確実に勝てたレースやと思ったのになぁ。なんでそんな早く仕掛けたのか…。一体いつから、ジルベールには脚がないと錯覚していた?あーあ、やっちゃった。 それにしても今年は、GVA、ジルベール、クヴィアト、バルベルデ師匠と絶好調の有力勢が多くておもろい。これだけ絶好調の波に乗ってる有力勢がこの時期に揃うのって珍しない? ジルベールはこれいつぞやのアルデンヌクラシックシリーズ3連勝あるで! (関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで) [google adsense]…

2017パリ~ルーベのレビュー・感想。今年は混戦。

2017年のパリ~ルーベが終わった。 今年のパリ~ルーベ(以下PR)はPR史上最速のレースとなった。原因は追い風や。スタート直後からずっと追い風。そのせいもあって、逃げが1時間以上も決まらず、最初の石畳には集団のままつっこむという事態になった。 ま、レース展開の詳細な内容や結果はいろんなサイト・動画みればわかるやろうし、ワシの記事では、いくつかの点ごとに感想だけを書くで。 (1) 最後のパリ~ルーベとなったボーネン 去年のカンチェラーラほどではないけど、ワシとしてはちょっと残念やったな。 本来なら終盤までずっとチームを引いてれるはずのニキ・テレプストラを前半で落車によって失ってしもうた。それがちょっと影響したのかもしれへんな。 後半はスティバールとボーネンの2人しか残ってへんかった。で、スティバールが最後に抜け出して、ボーネンは追走グループに残る。セオリーどおりでいえばボーネンが追走集団の邪魔をして、スティバールをアシストすることになる。 そして案の定ボーネングループは最後の最後はあきらめムードというかのんびりムードで漂って、全力で先頭グループを追おうとせーへんかったし。 でも正直な、そんなぬるい集団で走るボーネンの最後の走り方は見たくなかったし、誰も期待してへんかったやろ?チームとしては知らんけど。おもんない。 逃げるならスティバールじゃなくて、ボーネンであるべきやったやろ。 たとえ最後のベロドームで負けたとしても。せっかく終盤まで元気に走ってたんやから。石畳でグイグイ攻撃的に走ってたんやし。 てなわけで、最後のボーネンの姿はちょっと惜しい。 (2) 勝利の女神にそっぽを向かれ続けたピーター・サガン サガンは今回のPRでも、ゴールまでまだ70km以上残ってる地点からアタックをかけたり、積極的に攻撃してた。 これはいったか?と思う攻撃は2度あったんやけど、なんと、その2度の攻撃のたびに2度ともすぐにパンク・メカトラで停車せざるをえない状況になった。 おかげで後続に追い付かれ、攻撃が水泡に帰した。骨折り損のくたびれもうけや。 最後は石畳で力尽きて遅れていき、サガンの2017年PRは終わった。 一方でサガンと並ぶ、2大優勝候補の片方であるグレッグ・ファン・アーベルマート(GVA)は絶好調かつ運にも味方された。 BMCのチームメイト、ダニエル・オスが幸運にも、TREKのストゥイフェンと2人で後半ずっと逃げるという展開になり、レースをコントロースしやすかった。このオスの逃げこそが実はサガンの上記不運が味方したもんなんや。 このときのサガンの不運がなければレース展開はまた違ってたやろなぁ。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); (3)TREKは今回も微妙な結果 TREKは今年のこれまでのクラシックレースではつまらないレースばかりやったけど、今回のPRは違った。しっかりと終盤までチームとして機能し、多くの選手を終盤まで温存できてた。終盤では追走集団を積極的に管理、その集団内にいるエース、ジョン・デゲンコルプをしっかりと守ってた。 なんとしても結果を狙おうという意欲が見えてた。 そして、チームメイトのストゥイフェンも仕事をこなし、しっかりとオスとの逃げに参加。BMCだけでなくTREKにも有利・好都合な展開やと思われた。 でもダメだったよ・・・TOP10内に3人が入るという結果なのに表彰台には誰もおらず。 (4)キャノンデールのランゲフェルドと、チームSkyのモスコンが意外な健闘 正直、この二人のことは予想外やった。ランゲフェルドは、数年前のPRで7位という実績など石畳クラシックでもそれなりの実績あったけど、まさか3位に入るとは思わへんかった。 また、同様にチームSkyのモスコンの強さも予想外やった。モスコンはイタリア人。そしてPRでは2000年からはイタリア人は誰も勝ててない。イタリア人が最後に勝ったのは1999年のPR。そのイタリア人優勝者は通称「イル・グラディエーター」ことアンドレア・タフィ。 モスコンはそんなイタリア人の現状を嘆き、奮闘を誓ってた。次のリンクを参考してくれ。 参考:Moscon hoping to restore…

2017ロンド・ファン・フランデレン(フランドル)の感想・レビュー。今年もおもしろすぎぃ!

今年のフランドルが終わった。予想外だった場所でのアタックと、最終盤での波乱がレースを決定づけたな。今年もめっちゃおもろかったで! (1)残り95km。復活した伝統のカペルミュールで、ボーネンが攻撃開始。集団を分裂させ、レースを激しく動かす。 今年は数年ぶりに数々の伝説を生んだ名物の登りカペルミュールが復活した。せやけど、それはゴールまでまだ96kmもある地点。勝負をしかけるには早すぎる登場のため、カペルミュールでは決定的な動きは起こらないと思ってる人間が多かった(たぶん)。 優勝候補の1人、今期絶好調のグレッグ・ファン・アーベルマート(GVA)も同じことを言ってた。この過去記事を参照しておくれやす。 過去記事;フランドルのカペルミュール復活は無意味か?。GVAの考えとBMC SLR01レビュー&紹介。 ところが、なんと今年引退するボーネンがそのカペルミュールでまさかの攻撃へ!かつてのカンチェラーラとの黄金期を彷彿とさせる積極的なペースアップで、集団をふるいにかけてもうた! 今思えば、クイックステップ(QS)勢がカペルミュールの試走をしてる動画をUPしてたけど、もしかしたらそれはQS勢の計画をアピールしてたのか・・・? その動画も過去記事で紹介しといたから見といてな。記事の下のほうにあるで。 過去記事:フランドル直前につき動画特集(?) こうしてレースは、スタート直後から逃げてた先頭、そしてボーネンとジルベールを含むQS勢がいるグループ2、そして、サガン、GVA、デゲンコルプなどがいるグループ3の3つに分裂した。 やっぱりボーネンがNo.1!(やボNo.1!) (2)残り55km。オウデクワレモントでジルベールが独走開始!追走集団ではセプ・ファンマルクとルークロウが落車。 ここで意外だったのが、QSはジルベールを独走させる作戦に出たこと。たしかに、今期のジルベールは調子ええし、フランドルでもQSのエースはジルベールやったけど、まさか本気でジルベールを勝たせにくるとは思ってへんかった。QSは、てっきり毎度のごとくボーネンに花をもたせようとして、勝手に自滅する戦法かとばかり・・・。QSスマンな。 抜け出したジルベールを追う小さな集団グループ2では、なぜか石畳でもなんでもないただの平地で、表彰台を狙える実力者セプ・ファンマルクが落車!ワシが優勝予想してた選手やのに・・・。そらまぁ万に一つの可能性という予想ではあったけど・・・。悲C。 そしてこの落車にセプの背後を走ってたチームSkyのルーク・ロウが巻き込まれて落車。ルーク・ロウはすぐにリスタートしたけど、セプ・ファンマルクはリタイアか?と思われた。でも、痛々しげな姿のままで、代車を待ってリスタート。1分以上?のタイムロスしたから、もう勝利には絡めなくなった。 セプがなんでこけたのかがよくわからない。動画みたら前輪が勝手に滑ったように見える。でも道路上になにもなかったと思うんやけどなぁ。前走ってた選手はなんともないし。 そして、この頃、グループ3にいたサガンがようやくグループ先頭へ積極的に出始めた。 またTREKは今年のクラシックはあまりにも惨めでボロボロやけど、フランドルではグループ2にストゥイヴェンを送り込むことに成功しており、そして、グループ3にもまだまだ人数を十分残している状態。エースのジョン・デゲンコルプもグループ3で待機。サガン、GVAなどをマーク。 フランドルのTREKはいい感じ? なお、グライペルも元気にグループ3。 (3)36kmあたり。ボーネンがメカトラでストップ&サガンが集団を引き始める。 最後のフランドルとなるボーネンは積極的な走りを続けてたけど、石畳の途中、ちょっとしたメカトラブルでストップ! 本人も水を差されて、イライラ。激おこ。 なんとか後続の大集団に取り込まれる前に、バイク交換を終えてリスタート。ジルベールのために、追走集団を牽制する役割へ戻ろうと熱い追走開始。 一方、グループ3ではサガンが積極的にペースアップ。石畳の坂で集団を破壊し、ふるいにかけ、さらにグループ2を吸収。 このサガンのペースアップについていけたのは、GVA、TREKのフェリーネなど7人ほど。TREKのエース、デゲンコルプはまたもついていけず。ついていかず? この時点で、ワシは「あぁTREKは今日もアカンわ。これまでと同じ負けパターンや」と呆れ。サガンとGVAについていかなあかんよ。たとえチームメイトが周囲に何人いようとも。 なおグライペルもまだ元気。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); (4)残り17km。最後のオウデクワルモントで大事件発生!サガンが落車! ①サガンの落車 ジルベールは追走の3人、サガン、GVA、ナーセン(Ag2R)に1分ほどの差をつけて必死の独走中。 ジルベールが黄金のタレをみせなければ逃げ切りの可能性が十分見えてきた頃、サガン、GVA、ナーセンも最後のオウデクワルモントへ突入。 下記ハイライト動画より サガン、ナーセン、GVAの順番に並んで石畳を避けて観客フェンス沿いのせまい未舗装部分を走ってたんやけど・・・…

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