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Giro d’Italia公式Twitterより さて始まりましたジロ・デ・イタリア。初日はほぼ平坦(ジロ基準)のスプリンターのためのステージ。 ワシとしては、某マンガの御堂筋スタイルの超低空スプリントのユアン、ドイツ製スプリンターゴリラのグライペル、そしてクイックステップの天才若手ガヴィリアの3強による勝負やと思ってた。 (1)第1ステージのコース まず、第1ステージのコースプロフィールはこんな感じ。 というわけでゴール前3㎞までは上述のようにその3強の勝負やろ、そう思ってた。 そして案の定というか、コース設定の妙というかとにかく初日の勝負は実質、ゴール前3㎞から始まった。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); (2)勝負を決めたのはゴール前の連続コーナー というのも、まずゴール前3.1km?3.2kmあたりのコーナーで渋滞が発生し大勢の選手が立ち往生。大落車とかじゃないから大きな混乱・怪我とかはなかったようや。ゴールまでギリギリ3㎞以上ある地点やったから、3㎞ルールによる救済の適用外。 そしてこの日の本番はここからやった。 ゴール直前までコーナーが連続するコース設定。しかもコーナーで車線幅・コース幅が狭くなる設定。こんな連続コーナーがスプリンターチームのトレインを崩壊させていった。結局最後まで綺麗にトレインを作れたチームはなくなった。 で、ふと見たらサガンが所属するBORAの誰かさんが一人飛び出してる。名前はルーカス。新人選手。プロ初勝利はまだあげたことがない若手。 本人はBORAのスプリンターのためにアシストしてるつもりで先頭を爆走してたんやけど、爆走しすぎて敵チームも自分とこのエースも誰もついてきてへんやんけ。 その状態でラスト1㎞を切ってもうたから、さぁ大変。BORAのチームカーから「ルーカスいけええええええええええええ」の指示。 ライバルチームのスプリンターたちは、自分とこのアシスト・トレインを失ってしまっているから、誰もが自分の一人でこのルーカスを追いかけて無駄に足を使いたくない状態。スプリンターたちが若干牽制気味になって誰も本気で追わないまま、ルーカスは残り500m!残り400m!残り200m!残り100m!アーッ! ルーカスはプロ初勝利がジロ・デ・イタリアでの初勝利! 新人選手のプロ初勝利がグランツール初勝利、かつ、スプリントステージでゴール前の逃げ切り勝利。こんな2つの条件を満たすシーンなんて、こんなん十年に一度?数十年に一度とかやろ。ええもん見れたわ。プロ初勝利の新人がマリアローザ着るんやで。これはすごいことよ。 どうでもええけど、ディメンションデータの黒人選手、足長すぎやな。ワシにも10cmぐらいほしいわ。ワシは豚足やのに。ちょっと神様不公平すぎんよ~。 おまけ この日にいた沿道にいた変なスーパーヒーローたち。 (関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで) [google adsense] [wiggle]
イギリスはロンドンのサイクルウェアブランドVulpine。ガチ乗り用のジャージというよりは街乗り用やツーリング用のウェアに人気・定評があるブランド。 そのVulpineが倒産したという衝撃的なニュースが飛び込んできた。 情報源:Cycle clothing brand Vulpine is “insolvent” and enters administration ちなみにVulpineはこんな感じのウェアを作ってるブランドな。 SS17 – Vulpine in Sevilla from Vulpine on Vimeo. 来週中にはVulpineの破産管財人としてRSM Restructuring Advisory LLPという会社から2人が任命され、Vulpineはその2人の管理下に置かれる。Vulpineの経営陣は業務に関してほぼすべての権限が奪われることになる。 なんとかして破産を防ごうと、経営陣はクラウドファンディングを通じて資金を集めようとしたけど、直近の会計年度の数字がアカンかったせいでみんな資金の提供に躊躇して、十分な資金は集められへんかった。 さらに、本年度の春夏向け新製品の大部分においてその製造がかなり遅れてて、その在庫が経営にとって余計なダメージを喰らわしたと。 Raphaの大成功によって世界中で小規模なサイクルウェアブランドが数多く勃興してきた流れがあるけど、そろそろ過当競争に入って淘汰されるブランドもいくつか出てくる流れになってきたんかな? (関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで) [google adsense] [wiggle]
©TOMOKABAN 自転車乗りにとってはおなじみのサコッシュ。ロードレースで補給食と夢をつめて選手に渡される軽量・薄型のカバン。 そんなサコッシュを熊本のアトリエで手作りしてるブランドがあったのでご紹介やで。 ©TOMOKABAN 公式サイト:TOMOKABAN どうやろ?なかなかええ感じやろ? 汗水垂らして死にそうになりながら走るのもええけど、たまにはのんびりこれもって街中のカフェや自転車屋巡りでまったりするのもええやろ。ま、ワシはそんなんばっかりやけどな。 友人や恋人や家族へのプレゼントにもええんとちゃうかな? もちろんワシに贈ってくれてもええんやで? ワシはそうやな、マルチカラーのサックスxグレーのやつがええな。 なお、Twitterもやってはる。 本日リプライさせていただいた件について、ブログ記事にしてみました。 TOMOKABANのサコッシュの使用感を多くの方にお書きいただいて、本当に身に余ることです。 pic.twitter.com/O9rSfVWJvz — カバ子@TOMOKABAN (@TOMOKABAN) 2017年4月15日 (関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで) [google adsense] [wiggle]
CVNDSH Twitter 以前に記事にしたように、カヴェンディッシュは「キスの病い」に罹患して療養中。そのカヴェンディッシュの状態はどうなのか?ツールに間に合うのか? (過去記事:カヴェンディッシュが「キスの病」に感染。ロマンディやカリフォルニアを欠場。) この病気は下手したら何か月も症状が続く。どんな症状かというと風邪に似た感じ。微熱と倦怠感がずっと続くようなものらしい。そんな病気やから、ツールまでに治らない可能性もある。 情報源:Mark Cavendish still in doubt for Tour de France, but team ‘hopeful’ he can recover in time 所属チーム、ディメンションデータのえらいさんはこう言ってる。 “I spoke to Mark yesterday and he had a lot more energy in his voice, he…
Astana Proteam Twitterより ジロ・デ・イタリアなどでかいレースには1チーム9人の参加が認められるんやけど、先日のスカルポーニの死亡事故を受けて、アスタナはスカルポーニを欠番として8人だけで戦うことを決定。 情報源:Astana decide not to replace Michele Scarponi in Giro d’Italia line-up アスタナな8人は以下のとおり。 ・Pello Bilbao ・Zhandos Bizhigitov ・Dario Cataldo ・Jesper Hansen ・Tanel Kangert ・Luis Leon Sanchez ・Paolo Tiralongo ・Andrey Zeits 動画での紹介。 ASTANA PROTEAM RENOUNCES TO SUBSTITUTE MICHELE…
モニュメントではないけれども、ストラーデ・ビアンキと同じような人気を誇る代表的なレースが終わった。 というわけで感想や。 ま、レース展開の詳細は大手メディアが書いてるから省いて、感想だけ書くで。 (1)チームSkyの作戦通り ラスト30㎞あたりから見始めたんやけど、そのころにはもうチームSkyのエナオとクヴィアトコウスキーが先頭グループにいて、その他のチームは2名揃えてるところがなかった。つまりチームSKYが数的に優位に立ってた。 せやから、その時点でもう「あっ、これはクヴィアトコウスキーが勝ちますわ」とずっと思ってたんや。 そして、最後の登りでクヴィアトとジルベールが交互にアタックかけて先頭グループをペースアップさせ、残りのメンツをふるいにかけた。その結果、クヴィアトとジルベールの2人が抜け出し、数秒のリードを得た。 他のメンツは本気で追えば追えたはずやのに、お互い牽制しあって結局二人の独走を許すしてしもうた。クヴィアトのチームメイトのエナオがその追走に残ったのが影響したんかもしれへん。 で、「ほらやっぱりクヴィアトコウスキーが勝つわ。理想的な展開やんけ」と思ってたんや。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); (2)クヴィアトなにしとるん…… 🏆 Philippe Gilbert roars back to win thrilling sprint finish at #AGR17! pic.twitter.com/l1dsf8Zae8 — Eurosport UK (@Eurosport_UK) 2017年4月16日 ところが、最後のゴール前400mか300mあたりでなぜかクヴィアトがスプリントを開始。 ワシ「おいおい、それはさすがに早すぎやろ…それはアカン…」 と思ったら案の定、向かい風の中クヴィアトは失速。最後にジルベールにまくられてクヴィアト敗北。 ワシ「あーあ、いわんこっちゃない」 クヴィアトもったいねー。確実に勝てたレースやと思ったのになぁ。なんでそんな早く仕掛けたのか…。一体いつから、ジルベールには脚がないと錯覚していた?あーあ、やっちゃった。 それにしても今年は、GVA、ジルベール、クヴィアト、バルベルデ師匠と絶好調の有力勢が多くておもろい。これだけ絶好調の波に乗ってる有力勢がこの時期に揃うのって珍しない? ジルベールはこれいつぞやのアルデンヌクラシックシリーズ3連勝あるで! (関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで) [google adsense]…
イタリアのトレヴィソに本拠地を置くピナレロが、ルイ・ヴィトンによって買収されることが決定したというニュースは世界中に衝撃与えたわけやけど、さっき、ピナレロはルイ・ヴィトンに自社株の過半数を譲渡したと公表したで。 (1) 譲渡した株式の種類と取引形態 譲渡した株式は、世間的にはいわゆる未公開株式または非公開株式(private equity)やけど、まぁ厳密には株式の公開市場で誰でも買えるという状態になっていない株式のことやな。未公開株式やからいうて、買えないわけじゃなくて、株式市場では買えないというだけや。 せやから、株式市場以外では買える。売買できる。 今回、ピナレロは株式市場外で、日本の会社法上・金融関係の専門用語やと相対取引と言う方法で株式を譲渡したわけや。この相対取引には2種類あって、当事者が1対1で話あって売買するのと、1対複数で売買するのと。 相対取引のメリットはいくつかある。たとえば、証券取引所など売買仲介人と通さないことで手数料がいらん。法律上の税金処理は必要やけど。あと、市場での大量の株のやりとりは市場に混乱・変動おこさせることが多いけど市場外での取引はそれがない、とか。もちろん売買の届け出は必要やから、こっそりと影でやるとかはアカン。ま、決算書類みたらバレることでもあるけど。 まぁみんなしってるやろうけど、いまどきの株式会社は株券を発行しないほうが普通やから、会社法が改正されて、会社法上でも株券は発行したいときにだけ発行すればええ、というのが基本スタンスになった。せやから原則は株券発行なし、例外的に発行ありというのが日本の法制度になっちとるで。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); (2) ルイ・ヴィトンのパートナーのファンド運用会社「L Catteron」とピナレロ。 話がそれた。 広い意味(法律上の支配関係にあるとかじゃなくて)でのルイ・ヴィトングループにはprivate equityをファンド化して運用する会社(private equity firm)がある。名前は「L Catteron」という会社。 公式サイト:L Catteron 今回、ピナレロはそのファンド運用会社のL Catteronに株式を譲渡してる。このファンド運用会社は、「L Catteron」という名前で、その会社の部分的な所有者(支配者)がルイ・ヴィトン。 ルイ・ヴィトンはL Catteronだけでなく、この種のファンド運用会社の複数と提携関係にある。いろいろやっとるんや。 (3)ピナレロの年間収入と世界展開 ピナレロは、このルイ・ヴィトンのネットワークと資金力を使って、世界の主要都市のうちで優先度の高い、なおかつブランド価値にふさわしい一部の都市に、コンセプトストアを展開していく計画や。 というのも、ピナレロの2015-2016年度の収入5200万ユーロ(約63億4400万円、1ユーロ=122円で計算)のうち90%は、本拠地イタリアではなくそれ以外の地域からのもの。 せやから、経済的観点ではイタリアというブランドイメージだけのオワコン国家はほっといて、世界展開するほうが合理的やということやな。ま、今の時代どんな業界でも同じやろうけど。 今回の株式譲渡では、過半数というだけで、ピナレロの現CEOのファウスト・ピナレロ(Fausto Pinarello)は少数派の株主として株式を持ち続けることになる。 ちなみにピナレロを作った創始者が、ファウスト・ピナレロの父親、ジョバンニ・ピナレロ(Giovanni Pinarello)。1952年に創設した。ジョバンニは、ジロ・デ・イタリアで名誉ある「ブラックジャージ」を獲得したこともあるプロ選手やった。 なお、ピナレロはチームSkyとの間でバイク供給を今後4年続けるとの契約を更新してるで。 以前の第一報時の記事:【ファッ!?】ルイ・ヴィトンがピナレロを買収してロードバイク&スポーツビジネスに参入か?…