ファン・アールトはミラノ～サンレを回避し高地トレーニングへ

ワウト・ファン・アールト（Wout van Aert）は先日のクールネ・ブリュッセル・クールネで優勝したばかりだが、なんとストラーデ・ビアンケ（2020優勝）とモニュメントのミラノ～サンレモ（2020優勝）、パリ～ニース（またはティレーノ～アドリアティコ）には今年は出場せずに、高地トレーニングでしっかりと体を仕上げることを優先するようだ。

情報源：Wout van Aert opts for 22-day altitude camp in search of Flanders and Paris-Roubaix peak

全ては春の最大目標であるロンド・ファン・フランデレンとパリ～ルーべに勝つためだ。

仮に3月のレースであるストラーデ・ビアンケ、ミラノ～サンレモ、パリ～ニースまたはティレーノ～アドリアティコを目標にして高地トレーニングを2月に行うと、今度はロンドやルーベまでに期間が空きすぎて、高地トレーニングの効果が薄れてしまう。

そこで高地トレーニングで得た効果を最大限に活かせるようそれらのレースの期間中に高地トレーニングを行い、ロンドやルーベに完璧に合わせることを最優先する。

これまでのロードレース業界では、それらストラーデ・ビアンケなどのレースを通じて肉体をつくっていくというのが伝統的なトレーニング方法で、ワウト・ファン・アールトも昨年まではそんな伝統に従うようなスケジュールだった。しかし今年はそうした既成概念にとらわれず新しい変化・工夫にチャレンジする。

チームメイトのティシュ・ベノート（Tiesj Benoot）は情報源記事内で、このファン・アールトの方針について、「これまでは伝統的にパリ～ニースやティレーノ～アドリアティコを使って高強度に耐える肉体を作ってきたが、現代の最新のスポーツ科学やトレーニング理論の観点からは、もはやそうした方法は必要ない」と語る。