今後Trekは製品展開を40%減らす?
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最近アメリカのバイクブランドTrekの苦境について話題になっている。そんなTrekが構造改革?を行う一環として、展開するバイクの種類を40%減らすことを計画しているようだ。
情報源:Trek Bicycle plans to ‘right size’ with 10% cuts to spending
情報源記事では「SKU」という業界専門用語が使われているが、これは日本語の日常用語でいうところの「種類」とだいたい同じような意味だ。物流業界や倉庫業界にいる人や、会社で在庫管理業務をしている人は正確な意味を知っているだろう。
このSKUの意味のイメージだが、話を単純化して仮にTrekのMadoneがS/M/Lという3つのサイズ展開をしていたとする。そして各サイズごとにカラー展開がパールホワイトとグロスブラックの2つがあるとする。この場合はSKUは「3サイズ×2カラー= 6」となり、「6SKU」という表現になるようだ。
そして今回、海外メディアで明らかになったのはTrekの社長John Burkeが幹部に送ったメモの内容だ。
その内容としては主に、
といった経営改革が書かれていたらしい。
これが本当ならば来年または再来年のモデル展開は今年や昨年と比べて40%減るかもしれない。具体的にはあまり売れないカラーが減り、安定的に人気のある伝統的な基本カラーだけになるかもしれない。奇抜なカラーや、目立つ色使いはすべて追加料金によるTrekのカラーオーダーシステムで対応となるかもしれない。
またサイズ展開にも影響が及ぶだろうか。それはジオメトリの変更にもつながるかもしれない。ガチのレースモデルは性能こそが正義なので影響はないかもしれないが、たとえばタウンユース用の実用車やクロスバイクなどは1台でより多くの体型にあうようなジオメトリに変更し、展開するサイズを減らしてくることも考えうる。
このようにSKUを減らすとしても、その方法としては販売モデルすべてに対して均一的に、統一的に考えるのではなく、モデル・車種ごとにある程度メリハリはつけてくるだろうか。
こうしたTrekの動きは一般論としては経営の合理化、開発の効率化といえるだろうし、今風に言えば、持続可能なナントカという動きでもある。
まずは2025年モデルがどのようなラインナップになるのか注目となる。
SKU減らしても値下げしない、この業界大丈夫?
(´・ω・`)「大丈夫じゃないです」