ポガチャルは約331億円のバイアウト条項に6年で約83億円の年俸総額
Share your love
先月「2030年まで!タデイ・ポガチャルがUAEとの契約を延長」で伝えたように、タデイ・ポガチャルはチームUAEとの契約を延長し、2030年までの同チームで走ることとなった。
そしてその後の記事「タデイ・ポガチャルの年俸は約13億円?」では、その契約更新によって年俸が大幅アップし、
れまでの推定年俸600万ユーロからさらに200万ユーロがプラスされて、あらたに800万ユーロ(約13億1600万円)となっているようだ
タデイ・ポガチャルの年俸は約13億円?
と紹介した。
そんなポガチャルの今回の契約更新についてもう少し具体的な中身が判明したようだ。
情報源:€50 million in six years and a €200 million buyout clause – Tadej Pogačar’s new contract revealed
ポガチャルの契約内容
イタリアメディアでおなじみガゼッタ・デッロ・スポルトによると、その契約内容は、6年間での年俸総額は5000万ユーロ(約82億8000万円)で、しかも、2億ユーロ(約331億4270万円)の「バイアウト条項」が規定されているとのことだ。
年俸については実際には活躍に応じたボーナスなどもあるため契約内容のよりも多くなるはずだ。
バイアウト条項
バイアウト条項は業界によっては別名で買収条項もしくは解除条項などとも呼ばれるもので、他チームへ移籍するため所属チームとの契約を解除するときに支払わなければならない金額が定められているもの。
基本的には所属チームとしては年俸よりもずっと高い額を同条項に盛り込むほうが選手の移籍を防げるために都合がいいように思われる。
しかし、サッカー業界ではバルセロナに所属してたネイマールを欲したパリ・サンジェルマン(PSG)が、その条項で定められた約290億円という巨額の金銭を支払ってネイマールを獲得することに成功したという事例もある。
参考:Forbes【ネイマールの「280億円移籍」の裏にある、巨額のオイルマネー】
つまり金さえ払ってしまわれれば所属チームがどう考えようが選手を奪われてしまうリスクがある。
所属チームとしては囲い込みのメリットもあるが、逆にバイアウト条項があるがために金さえ出せばいつでも契約を解除されてしまうというようなリスクもある。
また、あまりにも巨額のバイアウト条項は選手の移籍の自由を奪ってしまうため、選手の代理人としてはそうした額の条項には消極的になるだろう。
結局は所属チームと選手側との交渉で最終的には頭のおかしい額にまでは設定されないことが多いだろうし、選手の将来的な移籍の自由(より強く、よりお金持ちのチームにいける可能性)を求める選手側が、積極的にバイアウト条項を契約に入れるべく交渉することもあり得るだろう。
なおライバルの一人のレムコの年俸などついては以下の記事を見てもらいたい。