2025ジロ・デ・イタリアの全コース発表。その概要と注目ステージについて
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ついに昨夜、昨年11月に開催されず延期になっていた2025ジロ・デ・イタリア大会プレゼンテーションが予定どおり行われ、2025年大会の全貌が明らかになった。
目次
2025 ジロ・デ・イタリア全ステージの概要
ステージ(日程) | 難易度、コース種別 | 距離 | スタート~ゴール |
---|---|---|---|
1(5/9、土曜) | ☆3、丘陵 | 164km | Durazzo (Durrës) ~ Tirana (Tiranë) |
2(5/10) | ☆3、個人TT | 13.7km | Tirana (Tiranë) ~ Tirana (Tiranë) |
3(5/11) | ☆3、丘陵 | 160km | Valona (Vlorë) ~ Valona (Vlorë) |
4(5/12) | ☆1、平坦 | 187km | Alberobello (Pietramadre) ~ Lecce |
5(5/14、水曜) | ☆2、平坦 | 144km | Ceglie Messapica ~ Matera |
6(5/15) | ☆2、平坦 | 210km | Potenza ~ Napoli |
7(5/16) | ☆4、山岳、山頂フィニッシュ | 168km | Castel di Sangro ~ Tagliacozzo |
8(5/17、土曜) | ☆3、丘陵 | 197km | Giulianova ~ Castelraimondo |
9(5/18、日曜) | ☆3、丘陵 | 181km | Gubbio ~ Siena |
10(5/20、火曜) | ☆4、個人TT | 28.6km | Lucca ~ Pisa |
11(5/21) | ☆3、丘陵 | 185km | Viareggio ~ Castelnovo ne’ Monti |
12(5/22) | ☆2、平坦 | 172km | Modena ~ Viadana (Oglio-Po) |
13(5/23) | ☆2、丘陵 | 180km | Rovigo ~ Vicenza |
14(5/24、土曜) | ☆2、丘陵 | 186km | Treviso ~ Nova Gorica/Gorizia |
15(5/25、日曜) | ☆4、山岳 | 214km | Fiume Veneto ~ Asiago |
16(5/27、火曜) | ☆5、山岳、山頂フィニッシュ | 199km | Piazzola sul Brenta ~ San Valentino (Brentonico) |
17(5/28) | ☆3、丘陵 | 154km | San Michele all’Adige (Fondazione Edmund Mach) ~ Bormio |
18(5/29) | ☆2、平坦 | 144km | Morbegno ~ Cesano Maderno |
19(5/30) | ☆5、山岳 | 166km | Biella ~ Champoluc |
20(5/31) | ☆5、山岳、山頂フィニッシュ | 203km | Verrès ~ Sestrière (Vialattea) |
21(6/1) | ☆1、平坦 | 141km | Roma ~ Roma |
注目ステージ
2025年大会を通しての総走行距離は3,413kmで、総獲得標高は52,500m。大会最終日の前2日間が本格山岳でラストバトルの舞台となっていて、しかも最終日前日は山頂フィニッシュ。いわゆる伝統的なグランツールデザインと言っていいだろう(?)
第5ステージ
近年のグランツールは純粋なスプリンター向けステージが少なくなっている印象だったが、今年のジロは平坦ステージが6つと標準的な数だ。だが平坦詐欺みたいなステージもあり、実際に第5ステージは次のような難しい登りフィニッシュとなっている。
個人TTの第2、第10ステージ
注目のステージはまず個人TTのある第2、第10ステージ。特に第10ステージは距離が28.6kmとやや長めであり、総合エース間でも数十秒の差がつくはず。
第2ステージのコースプロフィールがこちら。
第10ステージのコースプロフィールがこちら。
ストラーデ・ビアンケを彷彿とさせるグラベル登場の第9ステージ
そして昨年から話題にのぼっていたグラベル区間だが、第9ステージで登場する。上の画像で灰色になっている区間がそうだ。ストラーデ・ビアンケをインスパイアしたような美しい白い道が登場することだろう。ただし雨が降れば地獄の泥砂ステージへと変貌する。
なおグラベル区間は第20ステージのフィネストレ峠でも登場する。
山岳山頂フィニッシュの第16、第20ステージ
2025年大会には本格山岳ステージのうち3つが山頂フィニッシュになっている。その中でも総合優勝が決定的となるのはやはり終盤の第16ステージと第20ステージだろう。
まず第16ステージのコースプロフィールがこちら。
この第16ステージについては最後の山の標高だけ見ればグランツールの山頂フィニッシュとしてはやや標高が低めという印象だろう。ただし、199kmの中に2級→1級→3級→1級→1級とカテゴリー山岳がつめこまれていてどれも斜度10%以上の激坂区間がある。
第16ステージの難しさは14%前後の激坂区間のアップダウンを複数こなしていくことにあるだろう。また1つ1つの下りはさほど長くなくとも全体として下る距離も多くなるため、疲労困憊の登りからの下りで注意力が落ちないようにしたい。
次に第20ステージのコースプロフィールがこちら。
こちらはわかりやすいレイアウト。1日の最後にガーンと登るタイプだが、登って下ってまた登り返すことになる。そしてこの175km地点で登場する標高2178mのフィネストレ峠が2025年大会の最高標高(チーマコッピ)だ。
そしてこのフィネストレ峠には8kmほどのグラベル区間も登場する。上プロフィールの167.5km~175.5までの部分を見ると山に白い線があるのがわかると思う。そこがグラベル区間になっている。
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