ベルギー

スーダルがアルノー・デ・リーとファン・イートヴェルト獲得に動く?

SoudalーQuickStepがアルノー・デ・リーとレナルト・ファン・イートヴェルトを獲得か?激化するベルギーの才能の獲得競争

ベルギーのワールドチームの1つでレムコ・エヴェネプールがいなくなったSoudalーQuickStepが、チーム再建戦略として、同じベルギーのワールドチームであるLotto-Intermarchéから2名のベルギー人ホープ、アルノー・デ・リーとレナルト・ファン・イートヴェルトを獲得しようとしているようだ。

情報源:Soudal Quick-Step make approaches for De Lie and Van Eetvelt

2027年に向けたスーダル・クイックステップの補強戦略

2027年シーズンに向けて、Soudal Quick-Stepが大きな動きを見せているようだ。

ベルギーの有力メディアHet Laatste Nieuws,によると、同チームは現在、若手有力選手であるアルノー・デ・リー(Arnaud De Lie)とレナルト・ファン・イートヴェルト(Lennert Van Eetvelt)の獲得に向けて接触を開始したとのことだ。

両選手は現在、Lotto-Intermarchéに所属しており、契約状況や将来性から移籍市場の注目株となっている。

この報道が本当ならば、上述のようにSoudalーQuickStepもLotto-Intermarchéもともにベルギーのワールドチームであるだけにベルギーチーム間で同国の才能を奪い合う構図になる。

SoudalーQuickStepの今回の動きの背景には当然に、絶対的エースだったレムコ・エヴェネプールのRed Bull-BORA-hansgroheへの移籍がある。

これによりチームは戦略の転換を迫られ、総合系チームから従来の「クラシック重視」へ回帰せざるを得なくなった。昨年の移籍市場でもその方針を明確に反映させた補強を実施していた。

特に春のクラシックを主戦場とする構成へシフトする中で、スプリントとクラシックの両面で活躍できるデ・リーは理想的な補強候補と考えられているのは想像に難くない。

デリー獲得の狙いと課題

デ・リーは「ベルギーの次世代エース」として評価される存在であり、チームの中心選手としての役割が期待されている。

なぜデ・リーが欲しいのか?前述のようにスプリントとクラシックで勝てる選手というのもあるが、加えて次の2つの事情も背景にあるだろう。

1つ目はやはりベルギー人選手が欲しいという事情だ。というのも、SoudalーQuickStepには次世代の天才でまだ21歳のポール・マニエ(Paul Magnier)もいるが彼はフランス人である。将来的にフランスチームへ移籍するかもしれない。こういう事情も考えるとベルギー人エースはどうしても欲しい。

2つ目は世代交代という事情だ。エーススプリンターのティム・メルリール(Tim Merlier)は10月で34歳となる。マーク・カヴェンディッシュは例外として、やはり今後数年このまま大きな舞台で勝ち続けられるかというと難しいのではないか。

ただデ・リー獲得には大きな壁がある。それはRed Bull-BORA-hansgroheも彼に関心を示しており、争奪戦は避けられないと見られることだ。つまり契約金が跳ね上がるおそれがある。SoudalーQuickStepはチーム予算が少ないだけに厳しい戦いとなるだろう。一説によると、約200万ユーロ以上(約3億6700万円以上)の年俸が必要とされている。

ファン・イートヴェルト獲得の狙い

同時に獲得が噂されているレナルト・ファン・イートヴェルトについても、ベルギー人選手としてのチームの山岳戦力強化、そして世代交代という上述の点はあてはまる。

そもそもSoudalーQuickStepにはエースクラスのクライマーがほぼいない。グランツールで総合エースとなれるミケル・ランダはもう36歳だ。彼に頼り切るわけにはいかない。

一方で高いクライミング能力をもつ弟パントルことヴァランタン・パレパントル(Valentin Paret-Peintre)は25歳と若いが、TT能力やグランツール総合争いの経験などを考えるとグランツールで総合表彰台を狙うタイプではない

そんな課題となる中、若く成長余地の大きいファン・イートヴェルトは、グランツールの総合候補、そしてアルデンヌクラシックでのエースとして期待されている。

Lotto-Intermarchéに危機

今回のSoudalーQuickStepの動きは、選手を奪われる(現時点ではかもしれない)側のLotto-Intermarché側からすると大きな打撃となるだろう。スプリントとクラシックの絶対的エースと、グランツール総合エース候補という2枚看板が同時に流出することになるからだ。

これはチームの競争力低下を招き、UCIポイントの獲得が困難な状況に陥ることを意味する。それは3年後の降格につながりかねない。

はたしてLotto-Intermarchéは二人を引き留めることができるのだろうか。それには確固としてチーム作りの方針はもちろん、資金力も問われることになる。

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