デレク・ジーがLidl-Trekと契約し、来年のジロに？

今年Israel-PremierTechに所属していた28歳のカナダ人デレク・ジー（Derek Gee）は、突然夏にチームとの契約解除を発表し、8/25付でチームとの契約は終了ということになった。チーム内部で一体どのような衝突があったのかは明らかにされていない。

それ以来レースには出場していない彼だが、その実力は十分であり彼を欲しがるチームは多いのではないかと考えられ、今年の移籍市場の注目選手の一人だった。

そんな彼が来年からドイツ国籍となるLidl-Trekと契約する可能性があると報道されている。

情報源：🚨 Cycling Transfers: Is Derek Gee heading to Lidl-Trek?

デレク・ジー移籍ならLidl-Trekは内紛の種を抱えることに？

Lidl-Trekはついこの間に2026年用チームジャージをお披露目したばかりだが、同時に来年度のツール・ド・フランスには、マティアス・スケルモース、マッズ・ピーダースン、そしてジュリオ・チッコーネが出場することが発表されている。

この投稿ではその3人以外の名前は挙がっていないが、UAE Team Emirates – XRGから新加入となるフアン・アユソーもエースとして出場する可能性もあるのではないかと考えられるところ、そうなる場合はスケルモースとアユソーのダブルエースまたはどちらかがアシストに回るということになる。

またピーダスンが出場してポイント賞を狙うならばトリプルエース体制（トライデント…モビ☆スタ…うっ頭が…）となることも考えられる。

ただそうした戦略の複雑さとチーム内の衝突を避けるのではあれば、移籍したばかりのフアン・アユソーはとりあえず彼の地元スペインのブエルタ・ア・エスパーニャに回すというのもありだろう。

またチームには他にも2020年ジロ・デ・イタリア総合優勝のテイオ・ゲイガン・ハートもいる。

そうしたチームの戦力状況でデレク・ジーがLidl-Trekに加入するとなればやはりグランツールのエースをそれぞれ誰にするかの話がややこしくなりそうだ。デレク・ジーの能力からすれば来年はツールよりもジロのほうが向いているかもしれない。

グランツールは3つ。しかしデレク・ジーが加入するならばチームの総合系エースは以上の4人。ダブルエースにするかアシストに回すかグランツールそのものを回避させるか。ジーの加入は彼らエースたちの衝突につながる可能性があるのではないか。

もちろんジーが加入すると決まっているわけではないが、まだチームの2026年の選手枠は1つだけ席が残っている。