Aqua Blue Sportの選手が本音で語った3Tのフロントシングルバイクのクオリティ
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情報源:‘It’s just a track bike with gears’: Adam Blythe criticises 3T Strada for Aqua Blue’s demise
みんな知ってる通り、アイルランドのプロコンチネンタルチームAqua Blue Sportが今年限りで消滅する。チーム所属の選手やスタッフたちはこの時期に移籍先を探して奔走するハメに陥ってる。これは過去記事でも書いた。
そんな中、The Bradley Wiggins Showという番組内で、Aqua Blue Sportの選手で実際にそのロードバイクに乗っていたAdam Blytheが、機材についての本音を赤裸々に語った。
3TのフロントシングルのロードバイクStradaについて、選手の本音は?
①選手の本音
選手Adam Blytheは上記情報源記事によるとこう語ったもよう。
‘[3T] makes good handlebars but terrible bikes. We have been on one chainring all year ain’t we? So, it’s just terrible.’
訳「3Tはハンドルは素晴らしい。でもバイクはクソ。ワシらずっとフロントシングルに乗ってたやろ?ほんまクソ」
アチャー、やっぱりアカンかったようやね。
下の記事で、今年のツール・ド・スイス第6ステージのメカトラについて書いたけど、これが現実そのものやったようやね。
フロントシングルのロードバイクはやはりデメリットで機材トラブルが多発?コストダウンによる妥協の産物なのか?Aqua Blue Sportのチームオーナーが機材を批判か?
さらに続けてこう言う。
‘It’s just a track bike with gears on it. There’s only one chainring so imagine you are riding a climb. You usually have a 39 [inner] ring to drop down to but [with the 3T Strada] you have a 10-40 cassette with a 50 tooth chainring,’
訳「あれマジでトラック用バイクにギアつけただけやで。フロントがたった1枚しかないわけやけど、ヒルクライムしてるのを想像してみ?普通はフロントインナーで39Tがあるやろ?でも、3Tのバイクにはリア10-40、フロントは50T1枚しかないんやで」
フロントシングルによるチェーン落ちなどのトラブルももちろん、単純にヒルクライムでギアが足りひんことにも不満が相当あったようやね。プロとして勝利するための必須の合理的・効率的な走行ができひんかったというわけやね。
②UCIへ契約変更について懇願していた?
ある時期に、多くの自転車系メディア(当然、欧米の)にチーム内部の人間と思われる人物から匿名のメールが届いてたようで、そのメールには次のようなことも書いてあったもよう。
‘it had gotten to the point riders are refusing to ride on 3T bikes again, racing for national teams on different frames and signing pre-contracts with other teams and reporting bikes to the UCI in order to break existing contracts’.
訳「そのメールの核心部分は4つあって、1つは選手らはもう3Tのバイクには乗りたないと訴えてたということ、2つめは選手らは違うバイクでナショナルチームとして走りたい言うてたこと、3つめは他のチームと先約を交わそうとしていること、そして最後に既存の契約を破棄すべくUCIにいかに3Tのバイクがアカンのかを報告していることや」
これが本当なら、チーム内部でそんな動きがあったんやね。
③チーム消滅で選手らの給料はどうなるのか?
Adam Blytheによると、契約どおり少なくとも今年いっぱいは給与が支払われる予定とのこと。
ついにプロのロードバイクもフロントシングルの時代へ!Aqua Blue Sportが、2018年チームバイク3T Stradaを公開。
ワシもこの3Tのバイクが発表されたときはおもしろく思ってこんな風に記事にしたけど、やっぱりダメだったよ……
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(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)
う〜ん、アクアブルーの件、運営面だけじゃなく機材やら何やらいろいろ問題が多かった、ということなんですかねー
先進的な取り組みだったので注目してたんですが、残念な顛末です。
今となっては「スポンサー頼みから脱却したビジネスモデル」と「フロントシングル」と新しい試みを二ついっぺんに挑戦したのが虻蜂取らずになってしまった感が残りますね。
スタートアップ期はせめてメカだけでも"枯れた"ものにしておけば、とも思えるんですが。
ワタシ3Tのファンなのでハンドル、ステム、シートポストは3Tで揃えてるんですが(あ、ただしロゴ・マークなどのマーキング類の質は全然お粗末ですけど)、流石にグラベルロード分野のフレームとフロントシングルを純然たるロードレースにゴリ押しした印象を周りに与えてしまったのは企業イメージを悪くしたのでは。
でもそんな機材でも大きなレースで勝利を挙げてたんだから、決して力が劣ってたわけではないはずなので、なおさらもったいない気がしてます。
フレーム本体&タイヤとかには不満ってのはほとんど情報ないから、フレームそのものにはたぶん不満なかったんじゃないかなと思うブヒ。
あとおっしゃるとおり、トラブルさえなければ勝てるバイクだったと思うブヒね。長丁場のグランツール向きかどうかは別として。
ワシもハンドル&シートポストは安定の3Tブヒ。でも今のロゴとデザインより昔のほうが好きブヒ。
どうやら、選手側はフレームには文句は無くてフロントシングル×ワイドレシオギアに大不満、チーム側としては3Tの対応や契約違反に激オコ!ということだったようですね。
3Tは一度もレースの現場に顔出さず、フロントダブルを出すと言ってたのにナシのつぶて、チーム仕様のバイクをアクアブルーのウェブショップで売り出すことになってたのに3Tがいつの間にか自分とこから先に売り出し(デザインは100%チームによるものなのに勝手なことすんな!とデラニーは言ってる)… と問題だらけのパートナー関係だったとか…
ほんま3Tは一体何を考えてたのか……
中途半端な覚悟でサプライヤーになれると選手もスタッフもええ迷惑ブヒね。