2018ブエルタ第20ステージの感想:MovistarとMitchelton-Scottの決定的な差とは?
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ブエルタ第20ステージが終わった。ツールの最終日のシャンゼリゼゴール同様に明日はスプリント勝負の平坦ステージなので、実質今日で総合争いは終わり。スプリンター以外はみんなお疲れさん。そして、サイモン・イエーツを擁するMitchelton-Scottと、キンタナ&バルベルデを擁するモビ☆スタとの闘いも今日で終わった。
最終決戦の明暗を分けたのは何か?両チームの決定的な差とは?
敗者Movistarと勝者Mitchelton-Scottの決定的な違い
①Movistarとブエルタ
#LaVuelta18 El sueño se esfuma… @alejanvalverde pierde contacto a unos 4 km de la conclusión y rueda ya a más de 1′ de la cabeza, por detrás del grupo perseguidor en el que iba @NairoQuinCo. El colombiano se queda a esperar al español. ¡#VamosBala! pic.twitter.com/kEvKMxnE6K
— Movistar Team (@Movistar_Team) 2018年9月15日
モビ☆スタはツールではランダ、キンタナ、バルベルデの3枚看板で臨んだものの、全滅。しかし、このブエルタでもキンタナとバルベルデの2枚看板で臨むことを戦略とした。
ブエルタのスタート直後は、キンタナとバルベルでのどちらが真のエースなのかわからんかったけど、ブエルタ中盤から後半にかけてバルベルデの活躍もあり、バルベルデおじさんが真のエースを張ることになった。
しかし、バルベルデは2000mレベルの山岳に弱い。そして今のキンタナには全盛期の力がない。これが現実。
1つ1つのステージだけの戦力ならばたしかにこの両名が優勝できる可能性は多かった。しかし勝負は3週間走ってなんぼのグランツール。その中でもブエルタは山岳が厳しい。ならば総合優勝争いが厳しくなるのも当然予想できる。
3週間安定して走るにはあらゆるものを高い次元で管理することが重要。衛生面、食事、睡眠、薬の使用などはもちろん、体力も同じこと。3週間を毎日高いレベルで走れるよう体力を計画的に使う、そんなマネージメントが大切。
この点で、ダブルエースという戦略を選ぶと、けっきょくどちらも無駄に頑張らざるを得ない日が続く。2人とも先頭で最後の最後まで踏ん張り続ける毎日となる。
はっきりと最初からエースとアシストと役割を明確に決めてしまえば、アシスト役は無駄に勝負をしかける必要もなく体力を節約できる。アシストはアシストとしての範囲で走ればええ。一方で、エースはダブルエースの場合よりも1枚多いアシストを得ることになる。アシストは多ければ多いほどエースは体力が節約できる。アシスト陣もアシスト数が増えれば1人1人の負担は減る。
🤙 ¡Empieza la fiesta! | Let’s get party! @NairoQuinCo #LaVuelta18
+info ➡ https://t.co/8awrzb6kUB pic.twitter.com/ZGWcwBmBnM
— La Vuelta (@lavuelta) 2018年9月15日
ところが、モビ☆スタはダブルエースという戦略を選んだ。しかも、直前のツールでトリプルエースという戦略をとったあげく壊滅という経験をしたにもかかわらず。
もちろん、ダブルエースにはメリットもある。片方がダメな場合の保険、攻撃手段の多様性など。
そして仮にキンタナが最初からバルベルデのアシストをしていたとしても、上述のようなバルベルデの肉体的性質が存在している以上は、昨日の第19ステージ、そして今日の第20ステージの結果は変わらなかった可能性は十分高い。しかし、少しだけ未来が変わり、最終的な表彰台はキープできるだけの力がバルベルデに残ってたかもしれへん。そんな可能性も脳内では存在するやろ。
したがって、ワシとしてはモビ☆スタについてこう言わざるを得ない。
何も学んでいない。
②Mitchelton-Scottとブエルタ
#LaVuelta18: That moment when you know you’re 24hrs away from your first Grand Tour win.
📷 @GettyImages pic.twitter.com/SMhYe8LP7Z— Mitchelton-SCOTT (@MitcheltonSCOTT) 2018年9月15日
一方、Mitchelton-Scottはサイモン・イエーツを絶対的エースとして擁立しブエルタに挑んだ。
そしてサイモンは今年「ジロの悪夢」を経験した。まだその原因は不明のようやけど、それでも3週間高次元に闘い続けるには何が必要なのかを学び、そしてその知恵を今回のブエルタでいかんなく実践した。
🔥 IMPARABLE | UNSTOPPABLE @SimonYatess #LaVuelta18 pic.twitter.com/D8jRaXqlZp
— La Vuelta (@lavuelta) 2018年9月15日
周囲のライバルを管理するのはかなり難しいけど、自分は管理できる。サイモンは最後の最後まで自分を完璧にマネージメントした。
サイモンは悪夢から学んだ。
この差よ。今回のブエルタはこれが全てやね。ワシはそう思う。ま、結果論やけどね。
なお、ワシはモビ☆スタ型。アカンか、アカンな。
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(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)
いつも更新お疲れ様です。
バ師匠は文句なく仕事しきったけどそれに答えられなかったキンタナとチーム戦略。対してチームに支えれらてやりきったサイモン…。
世界選手権もあるし、師匠的にはキンタナにやって欲しかったのかなぁ?とも思います。でもギリギリまで様子を見たけど自分が行くしかなくなったと…。推測で語りすぎるのもよくないですね…。
後は赤ロットファンなのでステージ一勝とデヘント山岳が見れて大満足です!
いつも更新お疲れ様です。
ミッチェルトンはチーム一丸となって最後まで一本筋を通した感じですね。
サイモンもそれにしっかり答えた。スカイ一強のグランツールに新たな風が吹きそうです。
バ師匠は文句なく輝いたと思うんですが、キンタナとチームが答えきれなかった感じですね。
世界選手権もあるし、師匠的にはエース張りたくなかったのか?でもキンタナがグダったから
やるしかなくなったのか?
後、赤ロット好きとしては、一勝とデヘントの山岳ジャージが見れて大満足です!
いつも更新お疲れ様です。
ミッチェルトンはチーム一丸となって最後まで一本筋を通した感じですね。
サイモンもそれにしっかり答えた。スカイ一強のグランツールに新たな風が吹きそうです。
バ師匠は文句なく輝いたと思うんですが、キンタナとチームが答えきれなかった感じですね。
世界選手権もあるし、師匠的にはエース張りたくなかったのか?でもキンタナがグダったから
やるしかなくなったのか?
後、赤ロット好きとしては、一勝とデヘントの山岳ジャージが見れて大満足です!
山岳賞ジャージおめ!
デヘントは世界選にも出場して、逃げ切り勝利狙いそうブヒね。
兄サイモンくんとチームはジロの反省ふまえて3週間の闘い方をしっかり修正してきた感じでしたね。チームはグランツール初優勝というのは意外でしたが。
ただ今年のヴエルタは目玉が無いというか、自分的にいま一つ盛り上がらなくて、途中からダイジェストになってしまいました。
昨年はフルームのWツール達成か?とコンタドール最後の勇姿とかで盛り上がりましたからねぇ。その反動かな ←自分
どうでもいいですが、英語実況だと「イエーツ」ではなく「ィヤイツ」とか「ヤイェツ」と聴こえますね。
たしかに去年はやっぱりコンタドールの存在が大きかったブヒね。お土産もきちんと残して引退してくれたし。
個人的にはもっとチームSkyが頑張ると思ってたブヒが、メンツの豪華さのわりに最初の前半だけ目立って、あとはわりとショボイ結果で終わったブヒね。これが最大のサプライズでしたわ。
そういえばスカイは…最初のほうでクウィアトがちょこっとロホ着ただけでしたね。連戦でさすがに疲れてたんでしょうねぇ。中盤以降はちょくちょくとデラクルスが先頭集団に加わってた程度?
DAZNでツアー・オブ・ブリテン視てたんですが、スカイはこっちにGとフルームが出場してたし、他チームもツールで活躍が目立った選手たちが出てたのでなかなかに面白かったですよ。
たしかにTOBはメンツが豪華だったブヒ。なお、DAZNはクレジットカードの使い過ぎで限度額オーバーして、DAZN料金の引き落としができなくなってしまい、自動的に解約されていたブヒ。HAHAHA!