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情報源:Tensions mount as UCI plans to abandon CADF agency
現在ロードレースでUCIとの契約上ドーピング検査を現場で実行しているのが、CADF(Cycling Anti-Doping Foundation)という組織。しかし、2020年を最後にUCIはCADFとの関係に終止符を打とうとしている。
ワシら「おいおい、だったら現場で誰がドーピングの検査するんや?」
となるけども、UCIは2021年から、これまで国際五輪委員会(IOC)と共同でドーピング対策を行ってきたITA(International Testing Agency )と契約しようとしてるとのこと。
当然CADFとしてはこのUCIの動きに不快感・警戒感を露わにする。
さて、この乗り換えの動きやけどフランスの高級紙Le Mondeによると、実はあるフランス人が以前からずっと考えていたことのらしい。そのフランス人とは、UCIの現会長David Lappartient。
参考:Le Monde, “Dopage : l’intrigant virage stratégique de l’Union cycliste internationale”
同紙によると、David LappartientがUCI会長になった2017年からこの乗り換えの議論がスタートしていたらしい。
CADFの議長でノルウェーのRune Andersenは、同紙に対して次のように述べる。
“Since David Lappartient came to the presidency, he has demanded more control in our activities,”
訳「David Lappartientは会長就任以来ずっと、独立した機関であるCADFの活動に対し、もっとUCIが影響力を持てるよう主張してきた」
ようするにDavid Lappartientとしては、CADFのやり方が気に入らんというわけやね。CADFのやり方は生ぬるいと思ってたかもしれない。UCI主導でもっと攻撃的にいこうや、ということかもしれない。
また、David Lappartientの不満としては、CADFから違反者の情報がUCIにやってこないまま、翌朝の新聞で初めて違反者がプロトンから出たというのを知るハメになっているのもあるもよう。要するに情報共有が上手くいっていない。情報が即座に彼の元にあがってきていない現状に不満がある。
UCIとしては、「たしかにCADFはスイスの法律に基づく機関やけど、その顧客はUCIやぞ。顧客サービスを忘れてるんちゃうか?顧客に情報を提供しろよ」とのいら立ち。
CADFは2008年に創設。2013年からはUCIから完全に独立した第三者的機関として活動してきた。
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