5つの理由:なぜロードバイクには25Cや28Cタイヤが良いのか?
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今回は、海外自転車メディアの動画の紹介ブヒ。
その動画では、なぜ、かつて主流だった23Cや21C(ときにはそれ以下も)ではなく、今の主流となった25C、そして今後の主流となるかもしれない28Cタイヤが良いのか?といった理由が紹介されている。
目次
ロードバイクには25Cまたは28Cタイヤが良い理由
さっそく動画をどぞ。
かつてのロードバイクでの主流だった23C以下の細いタイヤに比べて、25Cまたは28Cといったより幅広のタイアがどのように優れているのか?
この動画で解説されている点、しかも、議論の余地のない優位性と表現されている点は5つある。それらを箇条書きにすると、次のようになる。
- 実際の道路での速さ
- 快適性
- コーナーリング性能
- エアロ性能
- 耐パンク性能
1点目「実際の道路での速さ」
研究室のような「綺麗な、理想的な環境」ではなく、現実のいろんな舗装状態が存在する道路を走る場合の現実的な速さ(走行効率のよさ)が各種の機関(企業)によって研究・測定され、幅広タイヤのほうが速いとわかった。
その理由は、幅広タイヤのほうが路面の凹凸による影響を受けにくく、タイヤの変形度合いが少ないから。言い換えれば、路面の凹凸によってタイヤの「理想的な形状」が崩される度合いが少ないから。23Cよりも25Cのほうが「最速状態のタイヤ形状」を保って走りやすいから。工学や物理学的な理屈?知らん。
2点目「快適性」
幅広タイヤのほうが快適性が高いというのは、MTBのタイヤとかママチャリとかとロードバイクとの乗り比べでみんな経験上わかっていることやろう。まぁ空気圧にもよるけど。
連日長距離を乗るなら意外とこの快適性が重要。ちょっとした疲労の蓄積が長距離では大きな差となることもある。
この点は第1点目とも関係する。路面に状況に影響されにくいということは、肉体も路面からの影響を受けにくいことになる。つまり疲れにくい。よって速い状態をより長時間キープしやすい。
3点目「コーナーリング性能」
ワシはこれが一番大事やと思ってる。コーナーを曲がるときは安全が高ければ高いほうがいい。幅広タイヤのほうがグリップ力が大きくなるので、高速でコーナーを曲がるときは滑りにくい。
あんまりやったらアカンけど、バイクをより傾けやすい。コーナーでの安心感、狙ったラインどおり走れる確率があがればより安全にライドできる。でも、しょせんはロードバイクのタイヤである。25Cだろうが28Cだろうがタイヤが細いのは間違いないので油断は禁物。
4点目「エアロ性能」
幅広タイヤは単純に考えると、進行方向の真正面からの空気抵抗は増えるはず。太いわけやから。
しかし、最近のカーボンホイール、特にディープリム系は25Cや28Cのタイヤを履かせたときにエアロ性能が最高となるように設計されている。これは、そのような真正面からの空気抵抗が多少増えたところで、それを相殺して余りあるだけのエアロ性能を「総合的」に獲得できるから。
特に近年は、一点豪華主義ではなく、フレーム、ハンドル、ホイール、タイヤ、そしてウェアなど全てを含めた「総合的なエアロ性能」が重視される。何かのパーツだけで稼ぐのではなく、トータルでの性能評価が大事という流れ。トータルバランスが重要視されている。それはタイヤでも、そしてホイールとの関係でも同じということ。
人間、なにか1つのことがダメでも、他のことで上手くやれればええんや!
5点目「耐パンク性能」
パンクは実際のところ運次第といえばそれに尽きる。またパンクといってもそれぞれ種類がある。パンクの種類によっては、タイヤの太い・細いは無関係とも言える。逆にいえば、パンク種類によってはタイヤの太さと関係するものがある。
一般的に太いタイヤのほうがパンクしにくいと言われるのは、おそらくある特定の種類のパンクを想定してのこと。ロードバイクでよくあるようなリム打ちによるパンクなど、ある特定のパンクの場合には太いほうがパンクしにくい。もちろん限度はあるけど。
以上、ロードバイクのタイヤには25Cや28Cおすすめ(主流)となる理由を解説する動画の紹介ブヒ。
ちなみにワシが使ってるタイヤは、Hutchinson Fusion5 Performanceね(過去記事「ロードバイクのタイヤを新タイヤへ交換。Hutchinson Fusion5 Performance(Kevlar Pro Tech 700x25C)のレビュー」、「今日の豚ライド:Hutchinson Fusion5さっそくパンク。そしてカーボンホイールCampagnolo BORA ONEとCinelliのNemo Tigと。」)