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昨夜のクリテリウム・ドーフィネ(Critérium du Dauphiné)での大惨事はさっきの記事で紹介した。この記事では、総合エースたちの勝敗について簡単に感想を。
とはいっても、まだドーフィネもツールも見られるJスポと再契約(春先に一度解除してある)していないから、Youtubeでハイライト動画とかTwitterを見てただけやけどね。
昨日のハイライト動画
上の動画を見てまっさきに思ったのが、FDJのエース、ティボー・ピノ(Thibaut Pinot)の順調な仕上がり具合と強さ。昨年のツールは本当に残念すぎる涙のリタイアとなってしまったが、そのときに痛めていた脚もすっかり完治しているようで安心した。今年のツールは最後まで全力で踏めそうやね。
ゴール前最後のスプリントを見てても、ログリッチ以外の他の全ての選手よりも強かった。脚だけでなく体全体が仕上がっているように思われる。
🇫🇷 #Dauphiné
— Team Jumbo-Visma cycling (@JumboVismaRoad) August 13, 2020
The decisive moment…#samenwinnen pic.twitter.com/lDATvge2L9
で、強すぎるJumbo-Vismaである。今シーズンの勝利数そのものはDeceuninck-QuickStepがいつもの通り1位だが、ツール・ド・フランスでの総合優勝を成し遂げるかもしれない観点では、現状最強である。
もちろんストラーデ・ビアンケとミラノ~サンレモを連続で制したワウト・ファン・アールト(Wout van Aert)の強さも輝くが、ツールに向けたチーム力の高さはチームIneosを遥かに凌駕しているように思われる。
Tour de l’Ainでもそうだったがログリッチの好調さが昨日も継続。そして昨日はログリッチのアシストのセプ・クス(Sepp Kuss)の冷静さが光った。
ゲラント・トーマス(Geraint Thomas)やパヴェル・シヴァコフ(Pavel Sivakov)、そしてエガン・ベルナル(Egan Bernal)らの連続したIneosの攻撃を、さらっと受けてかわすみたいな走り。アメリカ人らしくない(?)ポーカーフェイスで淡々と仕事をこなす走り。クールだぜ。
ツールでJumbo-Vismaはトリプルエース体制となるが、どうもドーフィネを見てる限りデュムラン(大)はツールでもアシストに専念するのか?今日もそんな感じだった。トリプルエース体制と言いながらも、実際はログリッチが本命というところか?
デュムラン(大)自身、まだ全盛期のレベルには戻りきっていないと感じているのだろうか。調子が悪いとかはなさそうだが、突き抜けた好調さというレベルにはまだ到達できない感じがする。ただ、そんな状況でもアシストという点では、強すぎるわけだが。ひょっとしたら、Jumbo-Vismaのツール優勝への最大の武器はデュムラン(大)か?
逆にIneosでアシストをしているクリス・フルームがIneosの最大の障害になっているように思われる。決して調子が悪いというわけではないだろうが、デュムラン(大)と比べても、全然かつてのレベルに戻りきっていない感じ。もし今のままならば、Ineosがフルームのツール出場に固執するならば、フルームがチーム全体のブレーキとなる可能性もある。
まぁまだまだツールまでには2週間あるわけで、その間に体調が変化することもありうる。人間やしね。ああだこうだ言うのも時期尚早だろうが、現時点ではやはりJumbo-Visma最強伝説と言わざるを得ないか。