ユンボの監督追放の原因とは?
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昨日の記事で紹介したが、プリモシュ・ログリッチ(Primož Roglič)所属のユンボ・ヴィズマ(Jumbo-Visma)の監督Merijn Zeemanが、第17ステージ後にツール・ド・フランスから追放処分を受けた。
1日経った現時点でも、ログリッチのバイク検査のときに一体どんなやり取りがあり、何が原因でその監督が激怒し、UCIの検査官たちに罵るまでに至ったのかはほとんど漏れてきていない。
情報源:Few details emerge of Jumbo-Visma director’s exit from Tour de France
監督のコメントと、UCIの検査の態様
🇫🇷 #TDF2020
— Team Jumbo-Visma cycling (@JumboVismaRoad) September 18, 2020
The moment you hear some familiar voices 🇸🇮 alongside the road 🖐👋 @rogla
Photo: A.S.O. / Pauline Ballet pic.twitter.com/7YXbDAPWIH
ロードレースでは肉体的なドーピングに対する検査やバイクの検査が毎回行われる。基本的には優勝者が、そしてあとはランダムで抽出された選手が対象となる。
そして第17ステージはプリモシュ・ログリッチのバイクが対象となった。ようするに隠しモーターなどのメカニカルドーピングをしていないかどうかの検査である。
この検査では検査官がUCIにより規定されたチェック項目に従い、モバイル端末によるスキャン・X線検査などを行うのだが、必要に応じてバイクのあらゆるパーツを分解する権限が与えられている。
🇫🇷 #TDF2020
— Team Jumbo-Visma cycling (@JumboVismaRoad) September 17, 2020
A hard day and a expected fast start to the stage means only one thing 👉 @tacx rollers for a good warming up. #ForOurB̷l̷a̷c̷k̷A̷n̷d̷Yellow pic.twitter.com/MDyQSHu2xf
そしてどうやらログリッチのバイクに対してもBB付近を調べるため分解したもよう。監督のMerijn Zeemanは、次のように述べている。
“I got angry because the commissioner wanted to independently disassemble the bike’s bracket. Primož’s bicycle was damaged during this disassembly. Despite this incident, I should have kept my cool and approached the UCI commissioner respectfully. I regret that I did not do this.”
訳「怒った理由は、審判団が勝手にBBを分解しようとしたから。ログリッチのバイクはこの分解行為によってダメージを受けた。ただ、そういったことがあっても、冷静に、きちんと彼らに対応すべきだったのは確か。馬鹿なことをしたと後悔している。」
Closer to the final goal! @rogla finished in second place the Queen stage of @LeTour, extending his lead at the end of a tough day.
— Bianchi (@BianchiOfficial) September 16, 2020
Let’s stay focused to turn the dream into reality.
📸 @bettiniphoto & Cor Vos#Bianchi #RideBianchi #TDF2020 pic.twitter.com/6XfrV7LcBp
ただ、UCI側はログリッチのバイクがダメージを受けたのかどうかはノーコメントである。一方で、ログリッチのバイクからは何の怪しい痕跡も発見されなかったと正式に認定している。
またUCI側が一体どのような考えと基準に従い、ログリッチのバイクを分解しようとしたのか、その基準もUCIは公表していない。
選手らには箝口令
なお、ユンボの選手らはこの件についてノーコメントを貫くよう指示を受けているもよう。また、監督のMerijn Zeemanは追放処分となったといえども、実際にはレース中にチームカーに乗ったりはできないという意味で、チームと同じように移動し、ホテルへもついていくなどはできるもよう。