【合法?違法?】超エアロな次世代ハンドル「Speeco Aero Breakaway Bar 」が爆誕
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通常のロードバイクで最もエアロ効果が高いとされるポジションは、やはりタイムトライアルバイクに乗る姿勢(TTポジション)に近い姿勢であろう。
下ハンはたしかに頭の位置は下がるが、肩から腕の部分が大きな空気抵抗となっている。そのため、単に下ハンを握るだけではだめで、下ハンに加えてエアロポジションを意識的に取らなければ大きな効果は得られない。
ところが、タイムトライアル用のいわゆるTTバーをハンドルにつけずに、通常のロードバイクでTTポジション類似のポジションを取るとするとなかなかその調整が難しい。綺麗に腕が直角に曲がらなかったりする。
??「よろしい。ならば、TTポジションが可能なハンドルを作ればいいのではないか?」
目次
SPEECO ABB(Aero Breakaway Bar)ハンドル
というわけで、出来ちゃった。次のインスタグラムを見て欲しい。
これはエアロ性能を追い求めるオランダのSPEECOという会社が開発したもの。
SPEECO公式サイト:ABB – The Aero Breakaway Handlebar
一見、実に奇妙な感じの形状である。ブラケットから上ハンにかけてがやたら長い。
そう、まるでTTバーのように、その部分に肘から手首までの部分を乗せられるのである。これは楽ちん(?)。
またこの画像のハンドルについては、幅が驚異の32cmという狭さ。これまたTTバーっぽい。近年はエアロ効果を考えて、体はでかくてもやたら狭いハンドルを使う選手も多い。たとえば鉄人にしてエンジニアのアダム・ハンセン(Adam Hansen)。彼は36cmを愛用。だが、またこの画像のハンドルは、それより4cmも狭い。
なぜ32cmなのかというと、実はこのハンドルの開発にあたっては、オランダのプロコンRoompot-Charlesの選手、Jan-Willem van Schipが協力しているからである。
彼は身長194cm。だが32cmのハンドル幅を愛用している。そのハンドルは日本の日東がつくったトラック競技用ハンドル。上のインスタグラムを見て欲しい。体とハンドルのバランスが何かおかしなことになってるとわかるはず。
最大の問題:合法なのか?
さて最大の問題は、このABBハンドルはUCIルールに適合しているのか、合法なのかという点である。
この点、SPEECOによれば、「現時点では合法」とのこと。やったぜ。
ちなみにこのABBハンドルは、一般販売とかではなく、オーダーメイドシステムである。ワンオフカスタムハンドル。よって、欲しいのなれば公式サイトからコンタクトを取り、注文をする必要がある。
先日は、チェーンについてその次世代となる製品を紹介したが、今回は次世代型ハンドル。なんだかんだで時代は変わっていくものである。
情報源:The Speeco Aero Breakaway Bar is ultrafast, and ultra-weird
2021/05/11追記:なんと日本での取り扱いが発表された。国内通販でお馴染みのワールドサイクルが取り扱う。
うおおおおおおおおおおおお
— ワイアードの豚 (@piginwired) May 11, 2021
¥237,600( 税込)
うおおおおおおおおおおおおおお?? https://t.co/dDr9NL6mbE
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最も空気抵抗が少なく速い下りのフォーム・ポジションは?
3Tのエアロハンドルとかもリーチが普通より長めでブラケット持ったTTポジションが取りやすいように設計されているのでコンセプト自体は目新しいものではないですが、これはかなり突き抜けた感ありますね。
巡航は良さそうだけど登りのブラケット位置もキツイし平坦でスプリントするにもかなり振りにくそうだから使える人限定されそう、、、、。
あ、そうか、たしかに登りや特にスプリントを考えると難ありハンドルかもしれないブヒね。
そう考えると平坦ステージでアシストの選手なら使い勝手は良いかも?
実際使って見ると、わりと限定された使用用途になるかもブヒね。