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アルペシン・フェニックスが全グランツールに参戦を表明。ワイルドカード争いが地獄の闘争へ

今年、アルペシン・フェニックスは全てのグランツールに参戦へ

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オランダのProTeamでマチュー・ファン・デル・プールを擁するアルペシン・フェニックス(Alpecin-Fenix)が、今年のグランツール全てに参戦することを発表した。

情報源:CHRISTOPH ROODHOOFT: “WE RIJDEN ZOWEL GIRO, TOUR ALS VUELTA”

チームのオーナーがその旨を発言したとオランダメディアWielerflitsが伝えている。

もともと去年のProTeamのチームランキングで同チームは首位だったため、今年のグランツールを含めワールドツアーの全てに自動的に招待されることになっていた。ただ招待されるだけで、実際に出場するかどうかはチームの判断に委ねられていた。

だが今回のチームオーナーの方針発表により、ツール、ジロ、そしてブエルタといった全てのグランツールに参戦することが決定。

これにより難しい問題が発生する。それは各グランツールでのワイルドカード枠争いである。来年も基本的にグランツールはワイルドカード枠が3つずつ。そのうち1つがアルペシン・フェニックスで埋まってしまうため、残りは2つずつである。

ツール・ド・フランスの場合、おそらくその2つをフランスチームのTotal Direct Energie、Arkéa-Samsic、そしてB&B Hotels p/b KTMが争うことになるであろう。

ジロ・デ・イタリアの場合は、イタリアチームのAndroni-Sidermec、Vini Zabù-KTM、そしてBardiani-CSF-Faizanèが争うことになる。ひょっとしたら主催者側の判断により、Gazprom-RusVeloとEOLO-Kometにも可能性があるかもしれない。

ブエルタ・エスパーニャの場合は、Burgos BHとCaja Rural–Seguros RGAの2つが有力。去年はフランスのTotal Direct Energieも招待されていたが、今年もTotalが参戦するとなると、やはり3チームで2つの枠を争うことになる。

以上のようにアルペシン・フェニックスの発表により、大きな影響を受けることになるワイルドカード枠争い。ProTeamランキングもからんでかなりの激戦となるかもしれない。

ただやはり恐るべきは、ワールドツアーチームではないものの3つのグランツール全てに参戦できるだけの体制を整えたアルペシン・フェニックスの凄さである。もちろん原動力はマチュー・ファン・デル・プールだが、マチューの活躍を上手く利用し、戦略的・合理的にチームを運営しているマネージメントの成功とも言えるか。

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