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世界選手権

アルカンシェルの一般販売はダメなのか?今年から世界最大のスポーツチェーンのデカトロンが販売へ【UCI世界選手権】

世界チャンピオンジャージの一般販売について、批判と賛成と。

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少し前にこのブログでも書こうして忘れていたネタがある。それは、UCIが今年から世界王者の証たるアルカンシェルジャージを「一般向けに」販売することである。

情報源:UCI and Santini launch official World Championship rainbow bands collection, available exclusively at Decathlon

世界選手権のジャージを作るのはもうだいぶ前からイタリアンブランドのサンティーニ(Santini)。昨年の9月にはUCIとの契約を延長し、今後も同社が作り続けることになった

呪いがどうこうとネタにもなるアルカンシェルだが、実はUCIは今年から世界最大のスポーツ用品チェーン店であるフランスのデカトロン(Decathlon:10種競技のフランス語から)と提携し、その世界中にあるWEBショップなどで一般人が気軽に購入できるようにした。もちろんレプリカだが。

ベルギー版デカトロン通販ページより

しかし、そのUCIの方針が今コアなロードレースファンから批判されている。

どういうことかといえば、コアなファン曰く、

「誰でも気軽に購入できるのは、アルカンシェルの価値を下げる」
「その価値を知らない一般人でも気軽に着用できるようになるのは、アルカンシェルはもちろんそれに向けて頑張っている選手へのリスペクトがない」

といった批判である。その根底には苛酷な競技で頑張る選手への敬意がある。

そういったファンの熱い気持ちは誰でも理解できるであろう。

たとえば、ブタが銀色のコスチュームを着て少年隊の仮面舞踏会を得意げに踊れば少年隊のファンの女子(永遠の17歳)から殺されるであろう。そういうことである。

だが一方で、世界中の一般人がアルカンシェルを購入できるならば、それは新規のファンの獲得につながる可能性もある。その製品説明などでその特別なジャージの由来などが説明されれば、ロードレースに興味を持ってくれるかもしれない。

そういうわけで今回のUCIの方針に賛成派もいる。

ただコアなファンの気持ちもわからないないではないので、現実的な妥協点として、アルカンシェルジャージの販売ページやパッケージなどで、どういった特別な歴史や権威があるのかにつき充実した説明がなされていると良いのではないか。あとは一般販売はしてもむやみにバーゲンセールの対象にしないとかね。

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