フルーネヴェーヘンと世間の悪意。警察の身辺警護と事件後の生活

昨年のツール・ド・ポローニュ第1ステージで、斜行によるスプリントでファビオ・ヤコブセンを瀕死の重体にしてしまったディラン・フルーネヴェーヘン。

UCIから9か月のレース禁止処分を受け、今もまだその処分の中にある。

そんな彼が初めて、「事件後」の生活を明かした。そこでは彼自身や家族が危険を感じていたことが語られている。

情報源：DYLAN GROENEWEGEN HAD WEKENLANG POLITIEBEWAKING VOOR ZIJN HUIS

今回フルーネヴェーヘンはオランダのHelden Magazineというメディアの取材に答えた。

そのインタビューの内容が、同国メディアWielerflits によって報道されている。

フルーネヴェーヘンは事件後、誰かから襲われるような具体的な危険を感じ、警察による身辺警護を依頼したと語る。

“De daaropvolgende dagen en weken heeft de politie voor onze deur gesurveilleerd. We konden niet meer spontaan de deur uit. Als ik even naar buiten wilde, stond er een agent aan mijn zijde zodat er niks kon gebeuren.”

訳「あの事件後から数週間は、玄関のドアの前とかを警察に守ってもらっていたのよ。家族が自由に外出できるような状況じゃなかったわけ。外出するときは警察官にガードしてもらってたのよ。何もおこらへんように。」

それに加えて、ポストに首吊り用の縄が入っていたこともあったと述べる。ここに至ればもはや批判・非難ではなく純粋な悪意であり呪いである。

その当時は家に設置してある警報機の音にもかなり敏感になっており、頭がおかしくなりそうだったとも言っている。何度か警報機が間違って鳴ったときは相当怯えたとのこと。

そのときの恐怖感がいまでもトラウマとして心に残っており、現状としてはそれを抱えながら、なんとかそのトラウマをコントロールしながら日々の生活を送っているもよう。

さてそんなフルーネヴェーヘンだが、復帰レースはすでに決まっている。「ユンボ・ヴィスマがツールのメンバーを発表」を見てもらいたい。