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SRAMがX-Sync特許紛争に敗北。Foxの勝利。

SRAMがX-Syncチェーンリング特許についてFoxとの闘争に敗れる

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SRAM(スラム)とFox(フォックス)の6年間に渡る特許争訟に幕。SRAMの敗北である。

情報源:SRAM loses patent battle with Fox over X-Sync chainring

この特許侵害紛争でテーマとなっていたのは、SRAMが言うところのX-Syncチェーンリングの設計だった。この戦いの始まりは2015年に遡る。当時はRaceFaceとSRAM間の争いだったが、RaceFaceは今はFox所有のブランドになっているため、今はSRAM vs Foxとなった。

SRAMのX-Syncは、チェーンのコマとコマの間の形状に合わせ +型 と -型の歯を交互に配置する技術。今グラベルロードなどで流行りのフロントシングル向けの技術である。

それをかつてRaceFaceが自身独自のテクノロジーと謳い展開を始めた。そこでSRAMが「ちょ待てや」と特許侵害を訴えたわけだ。

RaceFaceを買収したFoxは2017年になって、SRAMがいうそのX-Sync特許は本当に特許に値するのかどうか再確認してくれと当局に訴えた。そうすると実はX-Sync特許には、特許としては登録されていないが1980年代のシマノの技術などが含まれていたらしい。

そこでX-Syncについてそのオリジナリティが問題となったが、最終的には「部分的に」X-Syncの特許適格を認めたようだ。完全に「これは特許である!」と認めたのではなく、「特許として認められる可能性がある」という程度である。

SRAM側は、X-Sync特許により商業的な成功を収めたと主張したようだが、Fox側は「いやそれは特許どうこうとは直接関係なくて、ワイドレイシオなスプロケカセットとかそういう他の要素によるものや」と反論。そしてこの反論が受け入れられたもよう。

結局SRAMは6年間に渡る法律闘争で(おそらく)何億円も使うハメになったが、結局敗北した。あーあ、どうすんのこれ。

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