2021ジロ第16ステージ結果
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今日の第16ステージは2021ジロの最難関ステージ(クイーンステージ)・・・となるはずだったが、天候不良につきコースが変更となり、山が減り、60kmほど距離も短くなった。だが昨日に続き雨の中でのレースとなった。
コース変更!
今日登場する山は全て最難関の1級山岳!1日の獲得標高は 5,700m!そして今大会の最高到達点(チーマコッピ)がパッソ・ポルドイ(標高2239m)で登場。
・・・となるはずだったのだが、上述のように天候の悪化のせいでレース直前にコースが変更。変更後は次のようなコースとなった。
このようにパッソ・ポルドイなどが省略された短縮版のコースとなった。最後の1級山岳、パッソ・ジアウ(Passo Giau)は残された。よって、ジアウが今大会のチーマコッピとなった。
残り25km!イエーツが!ベルナルが!そして映像が(泣)
ゴルカ・イサギレ(APT)、危なかった👀💦
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】@ジロ開催中🇮🇹 (@jspocycle) May 24, 2021
Cycle*2021 ジロ・デ・イタリア 第16ステージ
~J SPORTSオンデマンドでLIVE配信中~https://t.co/U7v6xUKLn3#Giro #jspocycle pic.twitter.com/EA9CwrBqBx
今日もニバリが逃げに乗って奮闘していた。一方でチームメイトのジュリオ・チッコーニはベルナルのいるグループに残り、最後の山へ突入していた。そのベルナルグループには、
- サイモン・イエーツ(バイクエクスチェンジ)
- ロマン・バルデ(DSM)
- ジュリオ・チッコーニ(トレック)
- エガン・ベルナル(イネオス)
- ダニエル・マルティネス(イネオス)
- ヒュー・カーシー(EF)
- サイモン・カー(EF)
- ダミアーノ・カルーゾ(バーレーン)
といった8名。
だが残り25kmを切ったあたりで、なんと総合2位のサイモン・イエーツが遅れていく・・・
サイモンは前日のレース後に「明日は調子がよければ絶対にアタックするよ」とやる気満々のコメントを発表していたのだが・・・
そしてその後すぐ、王が動いた!
🇮🇹 #Giro ¡El momento en el que Egan Bernal dijo adiós a sus rivales! 🚀⚡️
— Ciclismo Internacional (@CiclismoInter) May 24, 2021
Impresionante el colombiano, ¡Va como un misil! 🔥🔥
pic.twitter.com/8GB4y2FHLi
ベルナルが加速!誰も追いつけない!
このままベルナルが独走か!?と思ったら、なんと現地映像がストップ!映像が届かない事態に!
(‘A`)「えぇ・・・」
だがこれもジロあるある。山岳ステージの、そしてロードレースの本場の「味」として諦めるしかない。誰もがしばらくの間は大会公式サイトで更新される文字だけのレース情報を見ていたと思う。
そしてようやくレース映像が戻ってきたと思ったら・・・
これである。残り300mのエガン・ベルナルの姿。独走勝利なのか?それとも彼の前に誰かいるのか?後続は?
というわけで、ゴール前からフィニッシュラインへの動画をどうぞ。
🇨🇴@Eganbernal of 🇬🇧@INEOSGrenadiers wins stage 16 of 🇮🇹@giroditalia #Giro104 via @sporza_koers pic.twitter.com/WSUWmjahQe
— World Cycling Stats (@wcsbike) May 24, 2021
つえええええええええええええええええええええええええええ。
(‘A`)「アカン、強すぎる」
別にアカンことは何もないのだが、とにかく強すぎる。先日の記事でも書いたが完全に最強ベルナルが戻ってきた。ちゃんとレインジャケットを脱ぐのはさすが。勝つことに慣れている。
これ、ツール・ド・フランスに出場しても勝てるんじゃないか?とも思えるぐらいの強さだ。もちろん出場することは99%ないだろうが。ちなみにベルナルは現時点でコロンビアの五輪代表候補9名のリストに入っている。その中から正式に5名が選ばれるわけだが、まだその絞り込みは発表されていない。(参照:Tokyo 2020, anche Egan Bernal e Nairo Quintana tra i 9 pre-convocati della Colombia)
そしてサイモン・イエーツはステージのトップ10にも入れず2分37秒遅れの11位でフィニッシュ。総合2位から完全に滑り落ちてしまった。一体何があったのか・・・
そして意外といえば、ダミアーノ・カルーゾとロマン・バルデの好走。もちろんコースが短縮されたという事情もあるだろうが、もっとベルナルから遅れると思っていた。結果だけみればそれぞれ3位と2位でフィニッシュ。
特にバルデなんてこれまでほぼ目立っていなかったのに、「この日のためにジロに参加したのか?」と思えるぐらいの力走を見せてくれた。フランスが誇るスーパークライマーはいまだ健在だと再認識。3週目の山岳ステージも楽しみだ。
なお明日は2回目の休息日である。
総合成績トップ13と各賞ジャージ
順位 | 選手名 | チーム | タイム | 差 |
---|---|---|---|---|
1 | Egan Arley BERNAL GOMEZ | INEOS GRENADIERS | 66:36:04 | 00:00 |
2 | Damiano CARUSO | BAHRAIN VICTORIOUS | 66:38:28 | 02:24 |
3 | Hugh John CARTHY | EF EDUCATION – NIPPO | 66:39:44 | 03:40 |
4 | Aleksandr VLASOV | ASTANA – PREMIER TECH | 66:40:22 | 04:18 |
5 | Simon Philip YATES | TEAM BIKEEXCHANGE | 66:40:24 | 04:20 |
6 | Giulio CICCONE | TREK – SEGAFREDO | 66:40:35 | 04:31 |
7 | Romain BARDET | TEAM DSM | 66:41:06 | 05:02 |
8 | Daniel Felipe MARTINEZ POVEDA | INEOS GRENADIERS | 66:43:21 | 07:17 |
9 | Tobias S. FOSS | JUMBO-VISMA | 66:44:24 | 08:20 |
10 | João ALMEIDA | DECEUNINCK – QUICK-STEP | 66:46:05 | 10:01 |
11 | Davide FORMOLO | UAE TEAM EMIRATES | 66:48:39 | 12:35 |
12 | Daniel MARTIN | ISRAEL START-UP NATION | 66:51:14 | 15:10 |
13 | Attila VALTER | GROUPAMA – FDJ | 66:52:27 | 16:23 |
マリア・ローザ(総合首位) | Egan Bernal |
マリア・チクラミーノ(ポイント賞) | Peter Sagan |
マリア・アッズーラ(山岳賞) | Geffrey Bouchard |
マリア・ビアンカ(ヤングライダー賞) | Egan Bernal |
3週目で何が起こるかはわからないが、順当にいけば今日でベルナルの総合優勝はほぼ確定したと言えるだろう。あとはベルナル以外の表彰台争いが見もの。
ベルナル以外はその力に圧倒的な差があるわけではないので、今後の体調次第で総合順位が入れ替わる可能性はまだまだ高いのではないか。特に3位争いが熾烈になりそうだ。
あまりに順調かつ強すぎるので、3週目がやや不安ですね・・・
昨日の勝利で完全にフラグが立ったような感じさえします。
フラグ Σ(゚Д゚)
いちおうこのタイム差だとバッドデイが1回あっても大丈夫なはず・・・
あとは落車だけ・・・
最後の第21ステージがTTだから(しかも30km!)それまでにできるだけマージンを稼いでおきたい、という意図も働いてたみたいですね
でもまぁ総合上位勢のメンバー見ると… かなーり近づきましたねぇ
確かにTTに向けてのマージンはあればあるほど嬉しいブヒね。
でも、TTを得意とするアルメイダやフォスが2位や3位だったならまだしも、その他の総合上位のメンツ見てるとみんなTTの能力はアレなので、まぁ・・・