ロマン・バルデ「え?2位なん?」
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昨夜のジロ第16ステージは、本来の最凶のコースが天候不良により変更となった。1級山岳が2つ減り、距離も60kmほど短縮された。しかしだからといって雨の中の1級山岳決戦は決して楽になったとはいえず、いつもどおりの過酷な戦いとなった。
そんな中、上の感想記事でも書いたがチームDSMのリーダー、ロマン・バルデの力走が光った。というのも、初日の個人TTでは91位。その後も2週間かけて少しずつ順位を上げてきていたが、決して全盛期の強さが見られたり、目立ったりといった場面はほとんどなかった。
だが昨夜は違った。まるでその日のためだけに調整してきたかのような力強く、そして粘り強い走りを披露。正直、予想外だった。別格の力を持っていたベルナルには差をつけられたものの、ズルズルと後退することもなくダミアーノ・カルーゾとともにしぶとく粘り2位でゴールした。
そんなバルデだが、自分が2位になったことはゴールしたときには気づいてなかったもよう。というのも、逃げに乗っていたニバリが先行していると思っていたようだ。報道陣にインタビューされてはじめて自分が2位だと気づいたらしい。(情報源:Romain Bardet surprises himself with second on stage 16 at the Giro d’Italia)
バルデは昨夜の結果についてこう述べている。
“To be honest I’m really pleased, I had really good feelings today on the bike. I’ve done a lot of work with the team away from the races and it’s great to see the hard work and the results coming through now for me.”
訳「ぶっちゃけ、めっちゃ嬉しい。マジで今日は調子良かったんよ。ジロ前はしばらくレースせずにチームとしっかりトレーニングに取り組んできたわけやけど、何がすごいって、その努力が実を結んで結果として現れたことやね」
今大会のロマン・バルデは、昨年の総合2位ジャイ・ヒンドリー(Jai Hindley)とともにダブルエースで大会に臨んだが、すでにヒンドリーはリタイアしているため、単独エースとして移籍したばかりのチームDSMを率いている。まだ最終週が残っているが、今回の調子の良さを考えると今後の山岳決戦でも期待ができそうだ。
なお総合トップ13は次のようになっている。バルデは7位(レース前は9位)。
順位 | 選手名 | チーム | タイム | 差 |
---|---|---|---|---|
1 | Egan Arley BERNAL GOMEZ | INEOS GRENADIERS | 66:36:04 | 00:00 |
2 | Damiano CARUSO | BAHRAIN VICTORIOUS | 66:38:28 | 02:24 |
3 | Hugh John CARTHY | EF EDUCATION – NIPPO | 66:39:44 | 03:40 |
4 | Aleksandr VLASOV | ASTANA – PREMIER TECH | 66:40:22 | 04:18 |
5 | Simon Philip YATES | TEAM BIKEEXCHANGE | 66:40:24 | 04:20 |
6 | Giulio CICCONE | TREK – SEGAFREDO | 66:40:35 | 04:31 |
7 | Romain BARDET | TEAM DSM | 66:41:06 | 05:02 |
8 | Daniel Felipe MARTINEZ POVEDA | INEOS GRENADIERS | 66:43:21 | 07:17 |
9 | Tobias S. FOSS | JUMBO-VISMA | 66:44:24 | 08:20 |
10 | João ALMEIDA | DECEUNINCK – QUICK-STEP | 66:46:05 | 10:01 |
11 | Davide FORMOLO | UAE TEAM EMIRATES | 66:48:39 | 12:35 |
12 | Daniel MARTIN | ISRAEL START-UP NATION | 66:51:14 | 15:10 |
13 | Attila VALTER | GROUPAMA – FDJ | 66:52:27 | 16:23 |