UCIがSpeeco Aero Breakawayハンドルバーを禁止。レムコ・イヴェネプールのコメント
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昨夜カヴェンディッシュが勝利したBaloise Belgium Tourの第5ステージだが、同大会では他に2つの話題が世間を賑わした。1つは5月にこのブログでも書いた新デュラエースの試作版(5月に見た実物とあまり変化なしか)の登場と、もう1つがあの革新的ハンドルのSpeeco Aero Breakawayハンドルバーだ。次の動画を見て欲しい。
🎥: @sporza pic.twitter.com/Y4gtGpECTD
— BEAT Cycling (@beatcyclingclub) June 11, 2021
これは同レースの第3ステージで使われたときの様子だ。チームBeat CyclingのJan-Willem van Schipという選手が使っていた。彼はその日敢闘賞を獲得していた。
その後UCIは突然にこのハンドルの使用禁止と同選手の失格処分を発表した。チームはブチギレである。
情報源:UCI hit back after criticism of Van Schip’s aero handlebar disqualification
UCIの見解としては、「TTを除き、前腕部分を体を支える支点として使うのは禁止」というルールを適用するということのようだ。またUCIとしては「現地の審判員だけじゃなくて、UCI本体そのものと事前に相談すべきだったのにそれがなかった」との考えだ。
ただチームとしては、レース前に現地ベルギーでUCIの審判たちから使用OKとの確認を受けていただけに、寝耳に水の事態となったのは確か。
このSpeeco Aero Breakawayハンドルバー騒動について、同大会で総合優勝を果たしたレムコ・エヴェネプールはプロトンでの安全性に懸念を示し、今回のUCIの判断を支持する。レムコは情報源記事で次のように述べる。
“That bar is just completely different. When you see those armrests coming next to you, you are shocked.”
訳「このハンドルは伝統的なハンドルを全然違うからね。もしこれが隣にきたらビビるで」
“A handlebar like this is not made for riding in a large group. Ordinary handlebars are still the essence of cycling.”
訳「この種のハンドルは集団走行用にはつくられていないからね。やっぱり普通のハンドルがまだまだロードレースには必要よ」
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