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終わったばかりの2021ツール・ド・フランス第6ステージの結果と感想を。
今日は平坦ステージ。山岳ポイントは4級山岳が中盤に1つあるだけ。スプリントポイントが得られる中間ポイントも1つ。現在ポイント賞1位のマーク・カヴェンディッシュはもちろん、ティム・メルリールやピーター・サガンらも中間スプリントで少しでもポイントを稼ごうと動くはず。
第4ステージと同じく平穏に終わればいいが、横風が強くなりそうな区間があったり、ゴール前に直角コナーが連続して登場したりと波乱が起こさせる要素がないとは言えない。
今日前半から終盤まで逃げたのはこの二人。AG2R Citroënのミスターゴールドことグレッグ・ファン・アーベルマート(Greg Van Avermaet)と、Lotto Soudalのロジェ・クルーゲ(ロジャ・クルーガ?Roger Kluge)。なかなかおもしろい組合せ。
だがたった二人なので、集団もずっと泳がせる。余計なことはしない。レースが活性化すれば面倒なことになる。
二人との差がゴールまで20㎞をきって10秒近くまで差が縮まっても一気に二人を吸収したりはしないで。再び40秒近くまでタイム差を広げたりして、その差を調整しながら二人を泳がせる。およげたいやきくん。
そして残り3㎞をきってついに逃げの二人も吸収。そしてここからゴール前スプリントに向けた各チームの先頭争いが本格化。
Deceuninck-QuickStepは世界王者ジュリアン・アラフィリップが、Alpecin-Fenixはマイヨ・ジョーヌのマチュー・ファン・デル・プールがそれぞれ先頭をガチ引きし、その2チームが両端に分かれて2つのトレインが出来上がる!
両チームがガチの先頭争い。これはおもしろい!そして熱い争い!!
そしてゴールシーンの動画がこちら。
A trigésima segunda vitória de @MarkCavendish no @LeTour #Tdf2021 #ciclismonaespn pic.twitter.com/VgmdV0bWs5
— País do Ciclismo (@DoCiclismo) July 1, 2021
「32」キタ――(゚∀゚)――!!
先日の奇跡と感動のツール・ド・フランス復活勝利からスプリントステージで2連勝!エディ・メルクスがもつ最多勝いの34勝にまた1歩近づいた。
今日のカヴェンディッシュの凄さは、ゴールの直前で自チームのトレインから、ライバルのAlpecin-Fenixトレインへ咄嗟の判断で乗り換えたこと。
映像をよく見てもらうとわかるが、ある瞬間にチラっと一瞬だけ右側を見て、すぐにトレインを乗り換えている。この一瞬の判断力と勝利への嗅覚。まさに天才としか言いようがない。もちろんこれまでの経験もあるだろうが、これが本当に去年まで引退の瀬戸際まで追い込まれていた36歳なのか。
Deceuninck-QuickStepのトレインの力強さも当然だが、期待どおり・狙いどおりに最後の仕上げをしっかりと成し遂げるのはトッププロでもそうそう上手くはいかない。特に最近のロードレースのゴール前は昔よりもずっと危険で、遙かに濃密な混沌と化している。しかも全員が死ぬ気でガチるツール・ド・フランス。
そんな中で36歳が目立っている。
これはひどいwww😭😭😭😭#ツール #ロードバイク #ロードレース #ツール・ド・フランス #ツールドフランス #jspocycle #JSPORTS https://t.co/Leyeb3PLOa
— ロードバイクのブタ(略RBB) (@BikeNewsMag) July 1, 2021
順位 | 選手名 | チーム名 |
1 | MARK CAVENDISH | DECEUNINCK – QUICK – STEP |
2 | JASPER PHILIPSEN | ALPECIN – FENIX |
3 | NACER BOUHANNI | TEAM ARKEA – SAMSIC |
4 | ARNAUD DEMARE | GROUPAMA – FDJ |
5 | PETER SAGAN | BORA – HANSGROHE |
6 | CEES BOL | TEAM DSM |
7 | TIM MERLIER | ALPECIN – FENIX |
8 | WOUT VAN AERT | JUMBO – VISMA |
9 | MICHAEL MATTHEWS | TEAM BIKEEXCHANGE |
10 | MADS PEDERSEN | TREK – SEGAFREDO |
明日の第7ステージは、21世紀のツール・ド・フランスで最長の走行距離を誇るステージとなる。その全長は249.1km。
見ての通り後半にかけてそこそこの山が連続して登場するアップダウンの大きなステージとなっている。
後半の山で特にヤバイのが、ゴールまで20kmをきった地点で登場する2級山岳のシニアル・デュション(Signal d’Uchon)だ。その前半は普通の斜度なのだが、後半の1kmが平均斜度13.1%、最大斜度19%という激坂の難所。
おそらくそこでこの日のステージ優勝をある程度決定づける動きが生まれるはず。また総合勢もその場所で誰かが仕掛けるかもしれない。特に好調のポガチャルの動きに要注意だ。マイヨ・ジョーヌを奪うべく絶対仕掛けてくるゾ(確信)。
もちろんマチュー・ファン・デル・プールはこの日でマイヨ・ジョーヌとはお別れとなる可能性がある。マチューには少しきついか。クライマーたちのアタックに耐えられるか?
上述のようにマイヨ・ジョーヌをポガチャルが着るだろうと予想されるが、あえてツールの前半でマイヨ・ジョーヌを狙わないかもしれないとも考えられるが、そもそも第5ステージのタイムトライアルでマイヨ・ジョーヌ着用の可能性は十分あったので、チームとしてはあえてマイヨ・ジョーヌ回避というのは考えていないだろう。
そう簡単に何度も勝てると思うなよカヴェンディッシュ、今日はブアニパイセンや!と思ったんですけどね。
思い返せばなんだかカヴにゆかりのあるコースや土地が設定されていて、2つの勝利は運命づけられていたかのようです。
35勝目、イケるんちゃう?
実はブタもブアニパイセンの優勝に少し期待してたクチ。今後も期待し続けるブヒ。
スプリンターは一度勝つとその後断続的に勝ちづづける傾向が強い気がするから、最低でもあと2回の優勝(シャンゼリゼ含めて)十分可能性あるブヒね。
そうなればえらいことになりますよー