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昨夜の2021ツール・ド・フランス第12ステージは予想外の展開となった。
序盤の強風区間で逃げ集団とメイン集団が大きく分断された。その結果、ジュリアン・アラフィリップを逃げに乗せたDeceuninck-QuickStepはもちろん、アンドレ・グライペルを逃げに送り込んだイスラエルも当然にメイン集団を牽引しない。
さらに、スプリント賞で2位と3位のソンニ・コルブレッリとマイケル・マシューズを擁するバーレーンとバイクエクスチェンジですら集団の牽引をサボり、結局その日は早い段階で逃げ集団の勝利が確定した。
そして最後に優勝したのは、サガンのリタイアという逆境をはね退け、チームの闘魂を示したBora-hansgroheのニルス・ポリッツ。
だがそのポリッツとともに終盤まで逃げ、3位に入ったのがLotto Soudalの新人選手の23歳、オーストラリア人のハリー・スウェニー/スウィニー(Harry Sweeny)だ。甘そうな名前なのに強い。
もともとU23時代はLotto SoudalのU23専用チームに所属。さらにその前はオーストラリア人ということもあってMitchelton-Scott(現バイクエクスチェンジ)系のコンチネンタルチームに所属していた。身長186cmで体重76kgという大柄な選手で、その体格通りにスプリントが得意。だからこそ平坦ステージのこの日も逃げに乗った。
🇫🇷 #TDF2021
— Lotto Soudal (@Lotto_Soudal) July 8, 2021
When you can’t decide between eating or attacking, just do it both @harry_sweeny 😂 pic.twitter.com/g0z7WoywH7
終盤では2度のアタックを繰り出すが、最初は抜け出せず、そして2度目はシュテファン・キュングだけを脱落させることができたが、他2名を引き離せず。そしてその直後にニルス・ポリッツがカウンターアタックをしかけて飛び出してしまった。
この2度のアタックについてスウェニー本人は「ちょっとミスったかな。脚の調子の良さを見せすぎた」と反省する。(情報源:Sweeny: Surreal to be fighting for Tour de France victory in neo-pro year)
また、最後の2位を争うスプリントでも位置取りが悪く、3位に終わってしまったことも反省点。
しかし、同時に、
I can’t be disappointed with this result.
訳「今回の結果には大満足」
とレース後の感想を述べている。なんといってもプロになってまだ半年の選手。それがツール・ド・フランスという世界最大の舞台で逃げにのって3位。
“To be honest, it felt a bit surreal to fight for the stage victory today,”
訳「正直、現実感があまりないのよ。こんなふうにステージ優勝を争うなんてね」
I’ve done everything to try and win the stage, so I can be happy.”
訳「ベストをつくしたから、それで十分ハッピーや」
まだツールは中盤戦。逃げに乗る機会もまだある。ちょっとした厳しめの登りでアタックをかけるのが得意なだけに、飛び出すチャンスも多いだろう。同チームでツールでの逃げといえば、ブレント・ヴァン・ムール(Brent van Moer)も同じ23歳。この二人が協調して飛び出す姿も今後見られるか?
ツールだけでなく今後のクラシックでも有望な選手だ。
昨日の第12ステージのハイライト動画はこちら。