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超レア展開!東京五輪女子ロードレースの結果【SSR】

スペシャルな超珍しい展開と結果となった東京五輪女子ロードレース

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昨日の男子ロードレースに続いて今日は女子ロードレースが開催された。こちらもある意味では男子ロードレース以上に「スーパーレア(超希少)」で特別な1日。

しかもレース内容や結果まで「スーパーレア」な特別すぎる1日となった。どんな点が「スーパーレア」だったのか軽くおさらいしておこう。

スーパーレア要素その1:スタートからゴールまで逃げ切った

ロードレースにおいては、特にその1日だけ全員がガチでレースするような日においてはスタート直後からゴールまで逃げ切るなんてことはほぼありえない。だが今日はそんな奇跡が起こった。

全走行距離137kmをオーストリア代表のアンナ・キーセンフォーファーが逃げ切ったのだ。

彼女は途中まで他2名と3人で逃げていたが、途中から単独で抜け出してそのままゴールまで逃げ切った。全員が1日で全力を出し切るようなワンデイレースではあり得ない勝利に視聴者も驚愕・騒然となっていた。

スーパーレア要素その2:メイン集団のとんでもないミス

今日の女子ロードレースでは絶対的優勝候補の国があった。女子最強国オランダだ。なにしろ化け物だけを揃えたチームで、女子ロードレース界の絶対王者といってもいいほどの王国。

だがこのオランダチームをはじめプロトン全体が逃げを容認したあと1つのミスを犯していた。

逃げの人数とタイム差を正しく認識していなかったのだ。

終盤にかけてオランダチームがプロトンを支配していくのだが、このとき何らかの理由でオランダチームもプロトンの各国も「逃げは ” 2名 ” だからその2名を捕まえればあとはどうとでもなる」と思っていたようだ。

ところが実際、逃げは3名。そう優勝したアンナ・キーセンフォーファーの存在を少なくとも最強オランダチームは認識していなかったのだ。

キーセンフォーファーが逃げの集団から1人飛び出しのをみんな気づいていなかった。プロトンは逃げていた2名を最後に捕まえるのだが、そこでレースは振り出しに戻ったと考えていたのだ。

集団よりもさらに2分先にキーセンフォーファーが逃げているにもかかわらず。

その勘違いの結果、オランダを含めてプロトン全体にとって全てが手遅れとなった。

オランダチームは、最後ゴール前でアネミック・ファン・フルーテン が集団から抜け出し独走。そして彼女単独でゴールラインをきった。その瞬間が下の画像だ。

おそらくこの時点で、彼女は自分が金メダルを獲得したのだと思っていたはず。だからこそこの喜びようだったのだろう。

だが実際には彼女よりも1分以上も先にキーセンフォーファーがゴールしていたのだ。ゴール後の歓喜の中でそれを知らされると、ファン・フルーテンとオランダチームの顔から笑顔を消えた。だが、それでも結果を受け入れたのかその後はすっきりした表情で健闘と銀メダルを称え合っていたように思える。

スーパーレア要素その3:金メダリストの素顔と経歴

見事金メダルに輝いたアンナ・キーセンフォーファーだが、実はプロチームには所属していない、いわばアマチュア選手でしかも年齢は30歳と若くはない。ただかつてはLotto Soudalの女子チームに所属していたことがある。

今回の彼女の勝利でオーストリアから「夏季」五輪として初の金メダリストが生まれたことになる。

そんな彼女の経歴が凄い。なんとあの世界的名門大学ケンブリッジ大卒で、しかも学問界でも最高の「魔窟」かもしれない数学界で博士号を取得している超インテリ。

しかも現在もスイス連邦工科大学ローザンヌ校でポスドクとして働いているらしい。大谷翔平ではないが完全に文武両道という意味での二刀流の傑物!すごい。

今日の東京五輪女子ロードレースはそんな複数のレアが詰まったスーパースペシャルレア(SSR)なレースだった。

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piginwired
piginwired
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6 comentarii

  1. すごい経歴の持ち主だったんですね!
    2018年以降はプロチームに所属してないし、契約取れなかったんだなぁなんて思ってた自分が恥ずかしい…^ ^;
    でもオーストリア選手権では19年から3年連続でTTチャンピオンだし、19年はロードも獲ってるんですよねぇ。もう訳わかんない…

    • ほんととんでもない才女ですわ。普段はどんな生活スケジュールでどんなトレーニングを積んでいるのか。
      プロチームの選手も見習うべき点があるかも?

  2. 配信観ながら(オランダの選手、逃げに大差負けの2位なのにずいぶん喜んどるなあ。やっぱ銀メダルといえどメダルはうれしいんやなあ…)って思ってたんですが、気づいてなかったんすね…。
    クラシックでそんな(アホな)負け方って私は聞いたことないですけど、五輪だと無線とかチームサポートの勝手が違うということなんでしょうか。
    あと、吸収された2人も「前にもう1人おるで~」って教えてあげないもんなんですね。まあメリットもないからそりゃそうか。

    • ブタもそう思ってたブヒ。「おー銀でもやっぱり嬉しいんやろなぁ。これだけ過酷な天気やったしなぁ」と。
      オランダチームだけがわかっていなかったのか、プロトン全体がわかっていなかったのか。そのへん不思議ブヒね

  3. 最初どれくらいのスピードで逃げたんですか?50キロとかですか?

    • 残念ながら最初のスタート直後の瞬間は見ていなかったのでわからないブヒが、おそらく飛び出し直後のアタックは50kmを超えていたかと予想。
      ただその後はすぐに集団が5名の逃げを容認したのでそこからはペースは落ち着いたブヒね。

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